公開日付:2018.10.01
2018年9月の外国為替市場での円相場は、月初から1ドル=111円台の推移だったが、中旬から112円台になるなどジリジリと円安が進んだ。さらに、28日の東京外国為替市場では、好調な米国経済を背景にしたドル買いの流れに加えて、株価上昇も影響した運用意欲の強まりで「低リスク通貨」とされる円を売る動きが目立ち、円相場は一時113円64銭と昨年12月21日以来のドル高・円安水準に達した。
こうしたなか、企業倒産は依然として沈静化が続き、9月の「円安」関連倒産は速報値で2件(前年同月3件)、「円高」関連倒産は2カ月ぶりの発生なし(同ゼロ)だった。
9月の外国為替市況では、北朝鮮問題が目先の焦点から外れた一方で、米中貿易摩擦の動向に関心が注がれた。今後の対立動向によっては、投資家のリスク回避姿勢が強まり、再び円買いの動きが出てくる可能性がある。また、貿易摩擦の深まりが新興国通貨の一段の不安定化を招きかねないと警戒する声も出ていることから、引き続き今後の為替の変動には注意が必要だ。
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