• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

上半期(1-6月)の「円安」倒産 3年連続増の33件 丸住製紙など大型倒産が相次ぎ、負債は前年の8倍増

2025年上半期(1-6月) 「円安」関連倒産(6月30日現在)


 2025年上半期(1-6月)の「円安」関連倒産は33件(前年同期比3.1%増)で、上半期では2023年同期から3年連続で増加した。
 負債総額は889億9,600万円(同696.3%増)で、前年同期の約8倍に急増した。2月に洋紙製造の丸住製紙(株)(愛媛、負債590億円、民事再生法)、5月にスポーツ・カジュアル靴・雑貨類販売の(株)ロイヤル(愛知、負債83億3,000万円、民事再生法)など、前年同期は2件だった負債10億円以上が9件と大幅に増え、負債が膨らんだ。

 2025年上半期の「円安」倒産は、増減を繰り返しながら推移した。産業別では、最多が卸売業の14件(前年同期14件)、次いで製造業6件(同4件)、小売業(同10件)とサービス業他(同ゼロ)が各5件と続いた。
 為替相場は乱高下で推移するが、トランプ関税の猶予期間が迫るなか、米国金利引き下げの見方も出始め、為替の行方が注目される。ただ、トレンドは依然として円安気配で、当面は物価安定をもたらす決め手がないまま、円安倒産は高止まり状態が続くとみられる。

円安関連倒産月次推移

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「最低賃金」改定で、51.3%の企業が「給与変更」 2020年代の1,500円 「対応不可能」が4割切る

厚生労働省は9月3日、2026年度の全国の最低賃金額(平均)を1,177円(56円増)に引き上げた。 1978年度に目安制度が始まって以降、平均引き上げ額56円は前年度に続き2番目の高さで、これを受けて給与改定を迫られる企業が半数に達することがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

1-9月「医療機関」倒産 過去最多の59件 身近なクリニック、歯科医院で苦境が鮮明

医療機関の倒産が再び勢いを増している。2026年1月-9月に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は59件(前年同期比28.2%増)と、過去最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

「税金滞納」倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増 2026年度上半期の「税金滞納」倒産 破産が97.6%

2026年度上半期(4-9月)の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、168件(前年同期比100.0%増)と、前年同期の2倍に達し、この10年で最多を記録した。物価や人件費などのコストアップが企業収益を圧迫し、納税原資を確保できない小・零細企業の行き詰まりに拍車を掛けている。

4

  • TSRデータインサイト

「社会保険の適用拡大」 中小・零細企業ほど負担増 企業の44.9%が「働き控え」懸念、「未対応」も半数

2026年10月から非正規従業員にも社会保険の適用が拡大された。「月収8万8,000円以上」の賃金要件が撤廃され給与額に関わらず条件を満たす社員は、新たに厚生年金や健康保険の加入対象となる。10月1~8日企業を対象に「社会保険適用の基準変更」に関するアンケート調査を実施した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年1-9月「デイサービス」倒産47件 同期間で過去最多、介護業界の苦境鮮明

デイサービスなど「通所・短期入所介護事業」の倒産が増加している。2026年は9月までに47件(前年同期比34.2%増)と大幅に増加し、1-9月で過去最多を更新した。多様化するサービスなど、他社との競争が激化するほか、物価高に人手不足も重なり、苦境が深まっている。

TOPへ