• TSRデータインサイト

新型コロナ破たん、6月は139件

 6月は「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円未満含む)が139件判明し、2020年2月の第1号の発生から累計1万4,282件に達した。2026年の推移は、3月に162件と3カ月ぶりの150件超えを記録。しかし、4月は一転して150件を下回り、5月は119件で、2021年1月以来の120件割れとなった。6月は139件と再び増加し、一進一退の推移が続いている。
 国内の企業数(358万9,333社、2016年総務省「経済センサス」)を基にした比率では、コロナ破たん率は0.397%で、全国の企業250社に1社が破たんした計算となる。都道府県別で最も比率が高いのは東京都の0.675%、次いで福岡県の0.636%、宮城県の0.580%、群馬県の0.498%、京都府の0.478%と続く。一方、最低は岐阜県の0.165%で、地域によってばらつきもある。
 中東情勢によるコスト増は、コロナ禍時の過剰債務を解消できない企業にとって負担が大きい。さらに借入金利や人件費の上昇なども重なっており、コロナ破たんは月間100件超のペースが続きそうだ。





【都道府県別】~ 累計300件以上は14都道府県 ~
 都道府県別では、東京都が2,825件と全体の約2割(構成比19.7%)を占め、突出している。以下、大阪府1,293件、福岡県862件、愛知県637件、北海道618件、兵庫県606件、神奈川県597件、埼玉県454件、千葉県397件、京都府379件、広島県377件、宮城県345件と続く。
 300件以上が14都道府県、200件~300件未満が4県、100件~200件未満も19県に広がっている。一方、10件未満はゼロで、最少は鳥取県の37件。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

破産の全東信、20年前から粉飾決算か=600億円超の債務超過のおそれ

決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産劇の裏側がわかってきた。東京商工リサーチ(TSR)の取材で、業績悪化を隠すために、多額の預金の架空計上に手を染めていた実態がみえてきた。

2

  • TSRデータインサイト

全東信の破産、焦付不可避と機会損失 ~外食団体、「セーフティネット保証1号」適用を要請~

クレジットカード決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産の余波が広がっている。7月6日に負債1,259億円(2025年3月期決算時点)を抱え、大阪地裁から破産開始決定を受けて以降、取引金融機関が取り立て不能等を次々と開示している。

3

  • TSRデータインサイト

全東信の粉飾、資本と営業権と不動産から読み解く

大手決済代行の(株)全東信の粉飾は見抜けたのか。破産したいま、過去の決算書を基に違和感を指摘するのは難しくない。預金残高の水増しや債権の架空計上など、全東信はありきたりの手口に手を染めていた。

4

  • TSRデータインサイト

準自己破産の全東信、近畿産業信組が219億円貸出

大手決済代行の(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪府)の資金調達先が東京商工リサーチ(TSR)の取材で判明した。

5

  • TSRデータインサイト

止まらない建設業の倒産、職別工事が総合工事を抜く ~ 施工力が「希少資源」、動き始めた内製化 ~

2025年の建設業の倒産は、2,014件(前年比4.6%増)で、4年連続で前年を上回り、2013年(2,421件)以来、12年ぶりに2,000件を超えた。 コロナ禍の2021年に1,065件と2000年以降では最少を記録。その後は増勢に転じ、わずか4年で約2倍に増加した。

TOPへ