• TSRデータインサイト

2026年5月「負債1,000万円未満」倒産 39件 6カ月ぶりに30件台にとどまる

~ 2026年5月の「負債1,000万円未満」倒産動向 ~


 2026年5月の負債1,000万円未満の倒産は、件数が39件(前年同月比7.1%減)と前年同月の42件を下回り、6カ月ぶりに30件台にとどまった。
 ただ、2026年1-5月累計は221件(前年同期比9.9%増、前年同期201件)で、前年を上回るペースで推移している。

 産業別では、10産業のうち、増加が農・林・漁・鉱業、サービス業他の2産業、減少が建設業、製造業、卸売業、不動産業、情報通信業の5産業だった。
 負債1,000万円未満の倒産は3カ月ぶりに前年同月を下回った。負債1,000万円以上と同1,000万円未満を合わせた5月度の倒産総件数は819件(前年同月比8.8%減)で、前年同月から減少した。
 中東情勢が不透明な状況が続いているが、原材料価格の高騰による各種コストの増加やナフサや天然ガスなどの供給不安を受け、金融機関が小口融資に柔軟に対応するケースも一部で見られ、小規模倒産の発生が抑制された可能性がある。
 現状、企業努力と金融機関の支援で辛うじて事業継続している企業も多いが、今月は中東情勢の悪化が一因となった倒産も発生した。今後、品薄とコスト上昇の影響が本格化した場合、経営が限界に達し倒産に至る企業が増える可能性が高まっている。
※本調査は、2026年5月に全国で発生した企業倒産(法的、私的)のうち、企業倒産集計(負債1,000万円以上)に含まれない負債1,000万円未満の倒産を集計、分析した。

負債1,000万円未満の倒産 件数推移

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

破産の全東信、20年前から粉飾決算か=600億円超の債務超過のおそれ

決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産劇の裏側がわかってきた。東京商工リサーチ(TSR)の取材で、業績悪化を隠すために、多額の預金の架空計上に手を染めていた実態がみえてきた。

2

  • TSRデータインサイト

全東信の破産、焦付不可避と機会損失 ~外食団体、「セーフティネット保証1号」適用を要請~

クレジットカード決済代行を手掛けていた(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪市中央区)の破産の余波が広がっている。7月6日に負債1,259億円(2025年3月期決算時点)を抱え、大阪地裁から破産開始決定を受けて以降、取引金融機関が取り立て不能等を次々と開示している。

3

  • TSRデータインサイト

全東信の粉飾、資本と営業権と不動産から読み解く

大手決済代行の(株)全東信の粉飾は見抜けたのか。破産したいま、過去の決算書を基に違和感を指摘するのは難しくない。預金残高の水増しや債権の架空計上など、全東信はありきたりの手口に手を染めていた。

4

  • TSRデータインサイト

準自己破産の全東信、近畿産業信組が219億円貸出

大手決済代行の(株)全東信(TSRコード:575448075、大阪府)の資金調達先が東京商工リサーチ(TSR)の取材で判明した。

5

  • TSRデータインサイト

止まらない建設業の倒産、職別工事が総合工事を抜く ~ 施工力が「希少資源」、動き始めた内製化 ~

2025年の建設業の倒産は、2,014件(前年比4.6%増)で、4年連続で前年を上回り、2013年(2,421件)以来、12年ぶりに2,000件を超えた。 コロナ禍の2021年に1,065件と2000年以降では最少を記録。その後は増勢に転じ、わずか4年で約2倍に増加した。

TOPへ