• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

5月の「円安」倒産今年最多の9件 1-5月累計37件、前年を上回るペースに

~ 2026年5月の「円安」関連倒産動向 ~


 2026年5月の「円安」倒産は9件(前年同月⽐80.0%増)で、1月と3月に並ぶ今年最多を記録した。2026年1-5月累計は37件(前年同期⽐27.5%増)に達した。今回の円安局⾯では、年間最多の2024年(83件)の1-5月(30件)を⼤きく上回り、このペースをたどると年間最多を更新する可能性が強まった。

 負債総額は45億6,300万円(前年同月⽐56.5%減)と半減した。前年同月はスポーツ・カジュアル靴・雑貨類販売の(株)ロイヤル(愛知)の負債83億3,000万円があったが、ことし5月は最⼤が(株)トーシン (滋賀県、⺠事再⽣)の負債23億3,100万円にとどまったため。

 

 5月の「円安」倒産は、製造業4件(前年同月1件)、卸売業3件(同1件)、小売業(同1件)とサービス業他(同2件)が各1件発生した。
 4月30日、1ドル=160円72銭まで円安が進み、政府・日銀の為替介入などで円高に戻したが、再び1ドル=159円台と円安が強まっている。円安は輸入コストの上昇で、物価高を招くだけに、価格転嫁が厳しい中小・零細企業を中心に、幅広い業種で倒産リスクが高まっている。

円安関連倒産月次推移

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

3

  • TSRデータインサイト

米穀卸、令和のコメ騒動で25年度の業績急伸 ~ 26年度はコメ価格下落で暗転へ ~

コメ価格の急騰や品不足で市場が混乱した「令和のコメ騒動」が過ぎ去った。コメを供給してきた米穀(米麦)卸売業は4期前と比べて売上高が約2倍、利益(最終利益)は4.5倍と、業績が急拡大したことが東京商工リサーチ(TSR)の調査でわかった。

4

  • TSRデータインサイト

「お弁当屋さん」の倒産、2年連続で過去最多へ ~ コメ価格下落と消費税引き下げもコスト高 ~

「お弁当屋さん」の倒産が急増している。2026年は8月までに83件に達し、これまで最多の2025年(1-12月)の89件超えが確実だ。コメ価格下落の兆しがみえ、食品の消費税率引き下げも控える。だが、肉や野菜などの食材や包装資材、電気・ガス料金の値上がり幅は大きく、経営の重しとなっている

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

TOPへ