• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

あいちFGと三十三FGが統合に向け基本合意 メインバンク取引企業数が国内16位の金融Gに

~ 「2025年 メインバンク」調査から、あいちFGと三十三FGの統合をみる ~


 金融グループの統合が加速してきた。あいちFG(あいち銀行、1万1,302社)と三十三FG(三十三銀行、7,544社)が経営統合に基本合意したと発表した。
 両行のメイン取引社数の合計は1万8,846社で、国内金融グループの取引社数では16位に上昇する。最近では、第四北越銀行と群馬銀行の統合による群馬新潟FG、千葉銀行と千葉興業銀行の統合によるちばFG、今年3月はしずおかFGのと名古屋銀行が統合に基本合意しており、県をまたぐ金融グループの再編も増えている。
 あいちFGは、愛知銀行と中京銀行の統合で設立され、2025年1月に両行が合併しあいち銀行が誕生した。2025年の東京商工リサーチのメインバンク調査では、あいち銀行は愛知県内でメインバンクの企業が三菱UFJ銀行に次ぐ、2位(1万242社、県内シェア12.1%)。3位はしずおかFGとの統合を合意した名古屋銀行だ。
 一方、三十三FGは、2018年4月の設立で、2021年5月に三重銀行と第三銀行が合併し三十三銀行が誕生した。三重県内では、シェア45.1%と圧倒的シェアを持つ百五銀行に次ぐ、2位(5,816社、県内シェア27.5%)。あいち銀行と三十三銀はともに県内シェア2位で、厳しい金融競争の中で規模拡大を図ることで生き残りを目指す。
 両行はともに自動車関連のサプライチェーンが連なる中部地区を主地盤にしており、親和性は高い。愛知県は東海銀行の流れをくむ三菱UFJ銀行が地盤を固め、三重県や岐阜県、静岡県にはそれぞれ強力な地銀が存在し、信金の統合も相次ぐエリアで、競争が激化している。

2025年 銀行持株会社(予定、検討含む)/銀行(単独)メインバンクランキング

※ 本調査は、東京商工リサーチの企業データベース165万5,166社(各年3月末時点)のメインバンクを集計、分析した。
※ メインバンクが複数の場合、最上位行をメインバンクとした。


Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「最低賃金」改定で、51.3%の企業が「給与変更」 2020年代の1,500円 「対応不可能」が4割切る

厚生労働省は9月3日、2026年度の全国の最低賃金額(平均)を1,177円(56円増)に引き上げた。 1978年度に目安制度が始まって以降、平均引き上げ額56円は前年度に続き2番目の高さで、これを受けて給与改定を迫られる企業が半数に達することがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

1-9月「医療機関」倒産 過去最多の59件 身近なクリニック、歯科医院で苦境が鮮明

医療機関の倒産が再び勢いを増している。2026年1月-9月に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は59件(前年同期比28.2%増)と、過去最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

「税金滞納」倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増 2026年度上半期の「税金滞納」倒産 破産が97.6%

2026年度上半期(4-9月)の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、168件(前年同期比100.0%増)と、前年同期の2倍に達し、この10年で最多を記録した。物価や人件費などのコストアップが企業収益を圧迫し、納税原資を確保できない小・零細企業の行き詰まりに拍車を掛けている。

4

  • TSRデータインサイト

「社会保険の適用拡大」 中小・零細企業ほど負担増 企業の44.9%が「働き控え」懸念、「未対応」も半数

2026年10月から非正規従業員にも社会保険の適用が拡大された。「月収8万8,000円以上」の賃金要件が撤廃され給与額に関わらず条件を満たす社員は、新たに厚生年金や健康保険の加入対象となる。10月1~8日企業を対象に「社会保険適用の基準変更」に関するアンケート調査を実施した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年1-9月「デイサービス」倒産47件 同期間で過去最多、介護業界の苦境鮮明

デイサービスなど「通所・短期入所介護事業」の倒産が増加している。2026年は9月までに47件(前年同期比34.2%増)と大幅に増加し、1-9月で過去最多を更新した。多様化するサービスなど、他社との競争が激化するほか、物価高に人手不足も重なり、苦境が深まっている。

TOPへ