2026年度上半期の「円安」倒産は38件、2年ぶり増加 卸売業が20件と突出、小・零細企業にコスト上昇が直撃
~ 2026年度上半期(4-9月)の「円安」関連倒産動向 ~
2026年度上半期(4-9月)の「円安」倒産は38件(前年同期比18.7%増)で、2年ぶりに前年同期を上回った。9月は5件(前年同月28.5%減)と減少したが、2022年7月から51カ月連続で発生した。
年度上半期の負債総額は145億8,500万円(前年同期比39.8%減)で、3年連続で前年同期を下回った。負債10億円以上は6件(前年同期7件)と1件の減少にとどまった。最大の倒産が、前年同期はスポーツ・カジュアル靴など販売の(株)ロイヤル(愛知)の負債83億3,000万円に対し、2026年度同期はペレット製造販売の(株)トーシン(滋賀)の同23億3,100万円で、小・零細企業を中心にした推移だった。
年度上半期の「円安」倒産は、卸売業が20件(前年同期15件)と半数を超え(52.6%)て突出した。仕入コストの上昇に対し、価格転嫁の遅れや販売不振が資金繰りに影響を及ぼしている。
このほか、小売業は7件(同6件)、製造業は5件(同3件)だった。
政府は2026年4~8月に合計27兆1,342億円の為替介入を実施したが、一時的な円高誘導も長続きせず、再び円安に戻している。輸入財の価格上昇は、中小・零細企業の資金繰り悪化を加速させるため、しばらく円安倒産は高水準で推移する可能性が高い。
