• TSRデータインサイト

2月の「円安」倒産 44カ月連続で発生 件数は5件に減少、負債は50億円以上

~ 2026年2月の「円安」関連倒産動向 ~


 2026年2月の「円安」倒産は、5件(前年同月比58.3%減)で前年同月の12件から大幅に減少した。ただ、「円安」倒産は2022年7月から44カ月連続で発生した。
 負債総額は52億2,900万円(同92.8%減)で、大型倒産が発生した前年同月の1割以下にとどまった。2月の最大の倒産は、米子バイオマス発電合同会社(鳥取)の49億7,000万円。2月の負債の9割以上(構成比95.0%)を占めた。
 2月12日から17日まで、ドル・円レートは1ドル=152円台の円高で推移したが、その後、月末に向けて円安に転じ、1ドル=156円を挟み不安定な推移が続く。日本は、原材料から製品まで輸入に依存し、円安に伴う物価上昇が中小・零細企業の収益を圧迫する構図が続いている。

 2月の「円安」倒産は、卸売業(前年同月5件)とサービス業他(同2件)が各2件、運輸業1件(同ゼロ)だった。コロナ禍から売上が拡大に転じたが、円安に伴うコストアップが利益を圧迫しており、円安倒産は中小・零細企業を中心に、しばらく高止まりが見込まれる。

円安関連倒産月次推移

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

塗装工事業の倒産が急増、ナフサ供給の陰で ~ 1-4月の倒産、1989年以降で過去4番目 ~

塗装工事業の倒産は、2026年1-4月累計で48件(前年同期比26.3%増、前年同期38件)に達した。1989年以降、2002年の49件に次ぐ4番目の高水準だ。

2

  • TSRデータインサイト

居酒屋の倒産が過去最多ペース、1-4月は5割増 ~ 宴会・飲み放題の価格上昇、客離れ誘発も ~

2026年1-4月の「居酒屋」倒産は88件(前年同期比54.3%増)と急増した。1989年以降、同期間の倒産は2024年の59件を大きく上回り、最多を更新した。東京商工リサーチの企業データベースから1-4月の「居酒屋」倒産(負債1千万円以上)を抽出し、分析した。

3

  • TSRデータインサイト

2026年4月の「税金滞納」倒産40件 中堅以上の企業で増加、破産が9割超

2026年4月の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、40件(前年同月比100.0%増)で、1-4月の累計は70件(前年同期比12.9%増)となった。コロナ禍で、納税猶予などの措置があった2021年1-4月の8件の8.7倍と大幅に増加した。

4

  • TSRデータインサイト

あいちFGと三十三FGが統合に向け基本合意 メインバンク取引企業数が国内16位の金融Gに

金融グループの統合が加速してきた。あいちFG(あいち銀行、1万1,302社)と三十三FG(三十三銀行、7,544社)が経営統合に基本合意したと発表した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年4月「人手不足」倒産 33件発生 春闘の季節で唯一、「人件費高騰」が増加

2026年4月の「人手不足」倒産は33件(前年同月比8.3%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。 4月の減少は2022年以来、4年ぶり。

TOPへ