• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

オンライン家庭教師の「メガスタ」運営、前払いの授業料に頼った資金繰り、口座凍結が判明=SNS炎上で事業継続を断念

 2月16日、東京地裁から破産開始決定を受けた(株)バンザン(TSRコード:293197873、新宿区)が破産した経緯がわかってきた。
 東京商工リサーチが独自入手したバンザンが提出した裁判資料によると、バンザンは資金繰りの悪化をカバーするために生徒に対して授業料の前払いを求めていたという。
【破産管財人ホームページ:http://www.naitolaw.jp/】

 その結果、2023年1月末時点では約1億3,400万円だった前受金が、2024年1月末には約4億5,100万円に急増し、その後も授業料の前払いに頼った資金繰りが続いた。
 だが、こうした前受金や代表者借入でも資金繰りの悪化をカバーできず、一部債務が支払不能となりメインバンクの口座の仮差押えを受け、口座が凍結された。口座凍結の解除を交渉するとともにスポンサー探索を行ったが奏功しなかった。こうしたなかで2026年1月末払いの教師の報酬未払いが続いたことなどがSNSや一部のメディアで報じられ、事業継続を断念した。

 バンザンはオンライン家庭教師サービス「メガスタ」を中心に、従来型の家庭教師事業(一橋セイシン会)や学校法人向けオンライン指導なども展開していた。「メガスタ」に登録した教師数は4万人を超え、上場を目指して事業拡大を図り、2023年1月期は売上高約30億円を計上。しかし、オフィス拡張による過大な設備投資や広告支出により、赤字が続いていた。

※バンザン(TSRコード:293197873、法人番号:6011001072798、新宿区西新宿6-8-1、設立1995(平成7)年12月、資本金9996万8750円)


バンザンの入居ビル


(バンザンの入居ビル)


Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「モームリ」前社長らに有罪判決、退職代行サービスは転機に

 8月28日、東京地裁は報酬目的で業務を弁護士に紹介した容疑などに問われていた退職代行サービス「モームリ」運営の(株)アルバトロス(TSRコード:694377686、横浜市、以下モームリ)の法人と前社長の谷本慎二被告らに有罪判決を言い渡した。

2

  • TSRデータインサイト

「マッサージ業界」の倒産増加 ~ 1-7月は過去最多、低価格台頭と施術者確保 ~

2026年1-7月の「マッサージ業」(接骨院・鍼灸院を含む)倒産が68件(前年同期比7.9%増)に達し、同期間では過去15年間で最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

失業なき労働力移動の行方 ~窮境状態にある業種と「人手不足倒産」発生率の相関~

経営資源の配分は、各企業がその時々の最適を探っている。赤字法人率が6割を超え(※1)、人手不足に陥る企業も少なくない。今回は4つの経営資源のうち、「ヒト」「カネ」に注目し、業績が窮境状態に置かれ、かつ人手不足にも悩まされる業種に迫った。

4

  • TSRデータインサイト

芸能事務所に異変、倒産が相次ぐ

メディアの多様化で芸能事務所(プロダクション)が転換期を迎えている。2025年(1-12月)は倒産が26件発生し、2014年以降で過去最多だった。2026年も7月までに12件発生し、倒産が相次いでいる。

5

  • TSRデータインサイト

「焼肉店」の倒産が高止まり、「ヤキニクの日」食べる支援も一案

換気能力の高さから、コロナ禍で脚光を浴びた「焼肉店」が淘汰の波に揉まれている。2026年1-8月(20日まで)の「焼肉店」倒産は29件に達した。年間最多(59件)を記録した前年同期の35件に次ぎ、2009年以降、2024年同期と並ぶ2番目の高水準だ。

TOPへ