• TSRデータインサイト

新型コロナ破たん、12月は13カ月ぶりに200件超え

 2025年12月は「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円未満含む)が204件判明し、2020年2月の第1号の発生から累計1万3,432件に達した。2025年は5月に5カ月ぶりとなる190件超えを記録後、3カ月連続して年間の最少件数を更新した。ただし、9月は169件と再び増加へ転じ、10月も176件と増勢が強まった。
 11月は158件と減少したが、12月は2024年11月以来の200件超えとなる204件と増加し、コロナ破たんは一進一退の推移をたどっている。

 国内の企業数(358万9,333社、2016年総務省「経済センサス」)を基にした比率では、コロナ破たん率は0.374%で、全国の企業300社強に1社が破たんした計算となる。都道府県別で最も比率が高いのは東京都の0.642%、次いで福岡県の0.592%、宮城県の0.544%、群馬県の0.461%、大阪府の0.446%と続く。一方、最低は岐阜県の0.159%で、地域によってばらつきもある。

 コロナ破たんは依然と全体の倒産件数の2割程度を占めている。また、2025年後半に入ってわずかながら増加に転じた点も見逃せない。コロナ融資の返済負担に加え、資材高や労務費高騰によるコスト高がのしかかっている。当面は一進一退を繰り返しながら月間150~200件で推移するものとみられる。

コロナ破たん 月別判明件数推移

【都道府県別】 ~累計300件以上は14都道府県~

 都道府県別では、東京都が2,686件と全体の2割強(構成比19.9%)を占め、突出している。以下、大阪府1,213件、福岡県802件、愛知県620件、兵庫県572件、神奈川県564件、北海道563件、埼玉県437件、千葉県368件、広島県359件、京都府352件、宮城県324件と続く。
 300件以上が14都道府県、200件~300件未満が3県、100件~200件未満も18県に広がっている。一方、10件未満はゼロで、最少は鳥取県の34件。

コロナ破たん 都道府県別累計

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

【破綻の構図】マツオインターナショナル~膨らんだ債務と抜本再生への移行~

婦人服ブランド「ヴィヴィアン タム」「慈雨(じう)」「t.b2」などを展開し、ピーク時には国内外で約400店を構えていたマツオインターナショナル(株)(TSRコード:292635265、以下マツオ)が12月11日、大阪地裁に会社更生法の適用を申請した。

2

  • TSRデータインサイト

交響楽団の収益悪化、来場者戻らずコスト上昇 ~ 綱渡りの自助経営、草の根のムーブメントへの期待 ~

交響楽団が存立の危機に立たされている。多くの交響楽団で収入が落ち込んでおり、赤字が目立つ。会場費や団員などの人件費、楽器の輸送コストなどが上昇のうえ、寄附金や補助金による収入は頭打ちで綱渡りの運営だ。東京商工リサーチは、3期連続で業績が比較できる20団体を調査した。

3

  • TSRデータインサイト

地場スーパー倒産 前年同期の1.5倍に大幅増 地域密着型も値上げやコスト上昇に勝てず

2025年1-11月の「地場スーパー」の倒産が22件(前年同期比46.6%増)と、前年同期の約1.5倍で、すでに前年の年間件数(18件)を超えた。

4

  • TSRデータインサイト

長渕剛さん側、イベント会社の破産申立に続き代表を刑事告訴 ~長渕さん「徹底追求」、イベント会社代表「横領でない」と反論~

歌手の長渕剛さんが代表を務める個人事務所の(株)オフィスレン(渋谷区)が、イベント運営を委託していたダイヤモンドグループ(株)(東京都中央区)の代表を業務上横領罪で刑事告訴したことがわかった。東京商工リサーチの取材で長渕さん側が明らかにした。

5

  • TSRデータインサイト

「ペット・ペット用品小売業」倒産が過去2番目の14件 実質賃金の低迷と物価高がペットの世界にも影響

2025年11月の「ペット・ペット用品小売」の倒産は、1件(前年同月ゼロ)にとどまったが、1-11月累計は14件(前年同期比27.2%増)に達した。

TOPへ