• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

9月の「円安」関連倒産 4件 2カ月連続で前年同月を下回る

~ 【9月速報】 「為替」関連倒産(9月29日現在) ~


 2023年9月の「円安」関連倒産は4件(前年同月6件)で、2カ月連続で前年同月を下回った。ただ、2022年7月から15カ月連続で「円安」関連倒産が発生し、円安の影響が続いていることがうかがわれる。2023年の1-9月累計は38件。


 2023年9月の「円安」関連倒産は、卸売業2件、製造業と小売業が各1件だった。円安により仕入コストが上昇したことで利益を圧迫し、資金繰りに行き詰まるケースがほとんどを占める。
 ドル/円は2023年9月26日の東京外国為替市場で11カ月ぶりに149円台に下落し、その後も149円台で推移するなど、150円台も目前になっている。
 原材料や資材を含め輸入品の価格は上昇し、企業の仕入コストの増大を招き、経営に大きな負担となっている。さらに、業績回復が遅れている中小・零細企業ほど価格転嫁が進んでおらず、資金繰りも厳しさを増している。
 円安は輸出産業には追い風となり、業績に大きく寄与している。しかし、内需企業や中小・零細企業には物価高として重く圧し掛かり、企業体力を大きく疲弊させている。

円安関連倒産月次推移

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

賃金上昇、従業員退職による倒産が過去最多 8月の「人手不足」倒産 8月では最多の32件

2026年8月の「人手不足」倒産は、32件(前年同月比39.1%増)だった。8月としては、前年の23件を大幅に上回り、最多を更新した。1-8月は333件(前年同期比38.7%増)で、年間最多ペースが続く。

2

  • TSRデータインサイト

出版業の倒産急増、利益も悪化傾向 ~ 存続に向けた書店との直取引、目指す姿と課題 ~

電子書籍が普及するなか、紙の書籍を主体に手掛ける老舗出版社を中心に、「出版業」の倒産(負債1,000万円以上)が急増している。 2026年1-7月の「出版業」の倒産は21件(前年同期比90.9%増)で、2019年同期の21件以来7年ぶりに20件を超えた。

3

  • TSRデータインサイト

「フィットネスクラブ」の倒産が過去最多を更新へ 1-8月は26件、市場拡大もレッドオーシャンの兆し

拡大するフィットネス市場で、「フィットネスクラブ」の倒産が急増している。2026年1-8月は26件(前年同期比160.0%増)と前年同期の2.6倍に達し、2023年同期の16件を抜いて過去最多を更新した。 現在のペースで推移すると、2026年は年間最多の2023年の27件を上回り、40件台も視野に入ってきた。

4

  • TSRデータインサイト

泥臭い再生支援と粉飾決算、銀行員の「違和感」~ 「実務家座談会」を開催(後編)~

(後編)事業再生に携わる金融機関は企業にどう向き合うのか。東京商工リサーチ(TSR)は、事業再生に携わる金融機関の担当者に、取り組みの現状や事例、特色、留意点などを聞いた。

5

  • TSRデータインサイト

「半導体関連メーカー」生成AI普及で業績好調 売上トップはキオクシア、TSMC日本子会社は売上高約143倍

生成AIの普及やデータセンター向け需要拡大で、国内の主要半導体関連メーカーの業績が好調だ。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約440万社)から、全国の主な半導体関連メーカー154社の2025年度業績を分析した。

TOPへ