• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

出前館、資本金を550億円減資し1億円へ

 フードデリバリーサービスなどを手がける(株)出前館(TSR企業コード:571655947、渋谷区、JASDAQ)は11月12日、資本金を約550億円減少し1億円に減資すると発表した。資本金の額のみ減少し、減少分をその他資本剰余金に振り替える。減資の目的は、「今後の資本政策の柔軟性・機動性の確保と税負担の軽減を図るため」。11月29日の株主総会を経て、2022年1月6日に効力が発生する予定。

 出前館が10月14日に発表した2021年8月期(連結)は、売上高290億800万円(前期比181.5%増)と伸ばした。ただ、営業利益179億9100万円の赤字(前期26億2300万円の赤字)、当期純利益206億5100万円の赤字(同41億1200万円の赤字)と大幅な赤字を計上していた。同日公表した2022年8月期の連結営業利益は配達員の確保など積極的な投資により、最大550億円の赤字を見込む。

 資本金1億円超から1億円以下に減資する企業が急増している。財務内容の改善効果や税制上の大企業から中小企業へ扱いが変わり、税負担の低減も見込まれる。1億円以下に減資した企業は、2020年度(2020年4月-2021年3月)が997社(前期比39.4%増、前期715社)で、2021年度も上半期(2021年4-9月)だけで684社と判明。2021年度は大幅に前年度を上回る見通しだ。

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

3

  • TSRデータインサイト

米穀卸、令和のコメ騒動で25年度の業績急伸 ~ 26年度はコメ価格下落で暗転へ ~

コメ価格の急騰や品不足で市場が混乱した「令和のコメ騒動」が過ぎ去った。コメを供給してきた米穀(米麦)卸売業は4期前と比べて売上高が約2倍、利益(最終利益)は4.5倍と、業績が急拡大したことが東京商工リサーチ(TSR)の調査でわかった。

4

  • TSRデータインサイト

「お弁当屋さん」の倒産、2年連続で過去最多へ ~ コメ価格下落と消費税引き下げもコスト高 ~

「お弁当屋さん」の倒産が急増している。2026年は8月までに83件に達し、これまで最多の2025年(1-12月)の89件超えが確実だ。コメ価格下落の兆しがみえ、食品の消費税率引き下げも控える。だが、肉や野菜などの食材や包装資材、電気・ガス料金の値上がり幅は大きく、経営の重しとなっている

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

TOPへ