• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

2021年2月期決算、16社が「GC注記・重要事象」を記載

 2021年2月期決算の上場企業のうち、決算短信に「継続企業の前提に関する注記(GC注記)」、「継続企業に関する重要事象」を記載した企業は16社だった。

 レストランなどを展開する(株)ワイズテーブルコーポレーション(東京都港区、東証2部)の2021年2月期決算(連結)は、売上高が前期比4割減に落ち込み、最終赤字15億200万円を計上、9億7,800万円の債務超過となった。コロナ対策で店舗の臨時休業や営業時間短縮、酒類の提供制限を行ったことで売上高が大きく減少。取引先への支払猶予や固定費の減額、雇用調整助成金等の活用、税金等の納付猶予制度の利用、借入金の返済リスケなどを実施して注記解消に取り組む。

居酒屋などを展開する(株)DDホールディングス(東京都港区、東証1部、以下DDHD)の同期決算(連結)は、売上高が前期比6割減、最終赤字は85億700万円となり、3億100万円の債務超過に転落。「継続企業の前提に関する重要事象」を記載した。
また、DDHDの連結子会社(持株比率42.9%)で、カフェ事業などを手掛ける(株)エスエルディー(東京都港区、ジャスダック)も同期決算(非連結)で、売上高が前期比5割減、最終赤字7億4,000万円を計上、3億3,200万円の債務超過に転落し、「継続企業の前提に関する重要事象」を記載した。

新型コロナの影響を要因とした企業は16社中9社にのぼる。今期に入っても3度目の緊急事態宣言などの厳しい事業環境が続くなかで、飲食や小売などの消費関連業を中心に業績悪化が目立っている。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2021年5月10日号に「GC注記・重要事象」記載企業16社を掲載予定)

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

賃金上昇、従業員退職による倒産が過去最多 8月の「人手不足」倒産 8月では最多の32件

2026年8月の「人手不足」倒産は、32件(前年同月比39.1%増)だった。8月としては、前年の23件を大幅に上回り、最多を更新した。1-8月は333件(前年同期比38.7%増)で、年間最多ペースが続く。

2

  • TSRデータインサイト

出版業の倒産急増、利益も悪化傾向 ~ 存続に向けた書店との直取引、目指す姿と課題 ~

電子書籍が普及するなか、紙の書籍を主体に手掛ける老舗出版社を中心に、「出版業」の倒産(負債1,000万円以上)が急増している。 2026年1-7月の「出版業」の倒産は21件(前年同期比90.9%増)で、2019年同期の21件以来7年ぶりに20件を超えた。

3

  • TSRデータインサイト

「フィットネスクラブ」の倒産が過去最多を更新へ 1-8月は26件、市場拡大もレッドオーシャンの兆し

拡大するフィットネス市場で、「フィットネスクラブ」の倒産が急増している。2026年1-8月は26件(前年同期比160.0%増)と前年同期の2.6倍に達し、2023年同期の16件を抜いて過去最多を更新した。 現在のペースで推移すると、2026年は年間最多の2023年の27件を上回り、40件台も視野に入ってきた。

4

  • TSRデータインサイト

泥臭い再生支援と粉飾決算、銀行員の「違和感」~ 「実務家座談会」を開催(後編)~

(後編)事業再生に携わる金融機関は企業にどう向き合うのか。東京商工リサーチ(TSR)は、事業再生に携わる金融機関の担当者に、取り組みの現状や事例、特色、留意点などを聞いた。

5

  • TSRデータインサイト

「半導体関連メーカー」生成AI普及で業績好調 売上トップはキオクシア、TSMC日本子会社は売上高約143倍

生成AIの普及やデータセンター向け需要拡大で、国内の主要半導体関連メーカーの業績が好調だ。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約440万社)から、全国の主な半導体関連メーカー154社の2025年度業績を分析した。

TOPへ