青森みちのく銀・秋田銀・岩手銀の統合協議 メインバンク社数は8位に、東北最大地銀G誕生へ
~ TSR 「2026年 メインバンク」調査から、東北3地銀統合について ~
東北最大の地銀グループが誕生か。TSR「2026年メインバンク」調査で、県内トップのプロクレアHDの「青森みちのく銀行」(メインバンク取引社数1万3,221社、金融G取引社数順位22位)、秋田銀行(同8,419社、同41位)、岩手銀行(同7,596社、同49位)の3行で経営統合に向けた協議が明らかになった。
3行が経営統合すると取引社数は合計2万9,236社に達し、金融グループとしては、ちばFGを抜いて8位に躍り出る。地銀金融グループでは、ふくおかFG(4万5,091社)、群馬新潟FG(3万3,255社)、めぶきFG(3万2,902社)に次ぐ4番手に躍進、東北では七十七銀行(1万7,932社)を大きく上回り、トップとなる。
県内トップ行の統合はインパクトが大きい。県内1位と2位が統合した青森みちのく銀の県内メインバンク取引社数は1万社超で、シェアは71.2%に拡大した。岩手銀と秋田銀は8,000社前後で1万社を割り込む。最近は、基幹システムや勘定系システムなどの運営コストも上昇しており、生き残りにはメインバンク社数が「2万社が一つの目安」との声も聞かれる。
地方では人口減少が進み、一方でインターネット銀行が台頭し、強みの地域性も弱まっている。岩手ではSBIグループ連携の2位東北銀、3位北日本銀とのシェア争い、秋田は2位の北都銀が山形3位の荘内銀と2027年1月に合併、フィデア銀行の誕生でシェア争いが激化している。東北トップの七十七銀行は宮城で強固な地盤を維持し、宮城2位の仙台銀と山形2位のきらやか銀のじもとHDはSBIGと連携する。山形トップの山形銀と福島トップの東邦銀の動向も注目されるなか、東北の地銀再編が本格化している。
※ 本調査は、東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース162万4,517社(各年3月末時点)のメインバンクを集計、分析した。
※ メインバンクが複数の場合、最上位行をメインバンクとした。
