• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

「新型コロナウイルス」関連破たん状況【7月30日17:00 現在】

 7月30日は17時までに、「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円以上)が3件(倒産3件)発生した。
 2月からの累計は365件(倒産297件、弁護士一任・準備中68件)に達した。2月2件、3月22件から4月、5月は80件台に急増。6月は単月最多の103件、7月は30日までに71件が発生した。
 このほか、集計対象外だが負債1,000万円未満の小・零細企業・商店の倒産が9件判明している。都市圏を中心に感染者数が再び増加をたどり、企業業績への影響も懸念される。コロナ関連破たんは疲弊した企業の脱落を中心に、引き続き高水準で推移するとみられる。

【都道府県別】 ~ 東京都が91件と突出 、10件以上発生は9都道府県~

 7月30日現在、都道府県別では和歌山、高知の2県を除く45都道府県で発生している。このうち、東京都が91件(倒産80件、準備中11件)と件数では突出。次いで、大阪府35件、北海道21件と続き、10件以上の発生は9都道府県となっている。

【業種別】 ~ 飲食業が55件で最多、アパレル関連46件、宿泊業40件で続く ~

 業種別は、来店客の減少、休業要請などが影響した飲食業が55件で最多。次いで百貨店や小売店の休業が影響したアパレル関連(製造、販売)が46件、インバウンド需要消失や旅行・出張の自粛が影響した宿泊業が40件と、3業種が突出している。

【負債額】

 「新型コロナ」関連破たんのうち、倒産した297件の負債額別では、最多が1億円以上5億円未満で122件(構成比41.0%)。次いで、1千万円以上5千万円未満68件(同22.8%)、5千万円以上1億円未満が42件(同14.1%)、10億円以上が39件(同13.1%)、5億円以上10億円未満が26件(同8.7%)の順。
 負債1億円未満が110件(同37.0%)を占める。一方で、100億円以上の大型倒産も3件発生し、小・零細企業から大企業まで「新型コロナ」関連の経営破たんが広がっている。 

【形態別】

 「新型コロナ」関連で倒産した297件の形態別では、破産が254件(構成比85.5%)で最多。次いで、民事再生法が29件(同9.7%)、取引停止処分14件(同4.7%)だった。
 「新型コロナ」関連倒産の8割以上を消滅型の破産が占め、再建型の民事再生法は約1割にとどまる。
 業績不振が続いていたところに新型コロナのダメージを受け、回復の見込みが立たずに脱落したケースが大半となっている。

※ 企業倒産は、負債1,000万円以上の法的整理、私的整理を対象に集計している。
※ 原則として、「新型コロナ」関連の経営破たんは、担当弁護士、当事者から要因の言質が取れたものなどを集計している。
※ 東京商工リサーチの取材で、経営破たんが判明した日を基準に集計、分析した。


日本地図0730

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

賃金上昇、従業員退職による倒産が過去最多 8月の「人手不足」倒産 8月では最多の32件

2026年8月の「人手不足」倒産は、32件(前年同月比39.1%増)だった。8月としては、前年の23件を大幅に上回り、最多を更新した。1-8月は333件(前年同期比38.7%増)で、年間最多ペースが続く。

2

  • TSRデータインサイト

出版業の倒産急増、利益も悪化傾向 ~ 存続に向けた書店との直取引、目指す姿と課題 ~

電子書籍が普及するなか、紙の書籍を主体に手掛ける老舗出版社を中心に、「出版業」の倒産(負債1,000万円以上)が急増している。 2026年1-7月の「出版業」の倒産は21件(前年同期比90.9%増)で、2019年同期の21件以来7年ぶりに20件を超えた。

3

  • TSRデータインサイト

「フィットネスクラブ」の倒産が過去最多を更新へ 1-8月は26件、市場拡大もレッドオーシャンの兆し

拡大するフィットネス市場で、「フィットネスクラブ」の倒産が急増している。2026年1-8月は26件(前年同期比160.0%増)と前年同期の2.6倍に達し、2023年同期の16件を抜いて過去最多を更新した。 現在のペースで推移すると、2026年は年間最多の2023年の27件を上回り、40件台も視野に入ってきた。

4

  • TSRデータインサイト

泥臭い再生支援と粉飾決算、銀行員の「違和感」~ 「実務家座談会」を開催(後編)~

(後編)事業再生に携わる金融機関は企業にどう向き合うのか。東京商工リサーチ(TSR)は、事業再生に携わる金融機関の担当者に、取り組みの現状や事例、特色、留意点などを聞いた。

5

  • TSRデータインサイト

「半導体関連メーカー」生成AI普及で業績好調 売上トップはキオクシア、TSMC日本子会社は売上高約143倍

生成AIの普及やデータセンター向け需要拡大で、国内の主要半導体関連メーカーの業績が好調だ。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約440万社)から、全国の主な半導体関連メーカー154社の2025年度業績を分析した。

TOPへ