• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

「中小企業金融円滑化法」に基づく貸付条件変更利用後の倒産動向(3月、2015年度)

 2016年3月の「中小企業金融円滑化法」に基づく貸付条件変更利用後の倒産は、10件で前年同月を下回った。金融機関が中小企業のリスケ要請に柔軟に応じるなどの金融支援や、大手輸出企業を中心とした好業績に牽引される形で景気が底上げされ、企業倒産は低水準で推移している。

円滑化法関連倒産推移

2016年3月の負債総額、4カ月ぶりに前年同月を下回る

 2016年3月の「中小企業金融円滑化法」に基づく貸付条件変更利用後の倒産での負債総額は、62億1,000万円(前年同月比15.6%減)で、4カ月ぶりに前年同月を下回った。

2015年度、件数が前年度より4割減

 2015年度(2015年4月-2016年3月)の累計は127件(前年度比40.9%減、前年度215件)、前年度より4割減になった。負債総額は654億2,800万円(同34.1%減、同993億6,800万円)で、前年度を下回った。

2015年度の負債額別では、10億円以上の大型倒産が19件(前年度25件)で、最多は1億円以上5億円未満の48件(同103件)だった。
産業別では、最多が製造業の37件(同61件)。次いで、建設業24件(同28件)、卸売業21件(同41件)、サービス業他21件(同28件)と続く。
原因別では、販売不振72件(同123件)が最も多かった。次いで、既往のシワ寄せ(赤字累積)が33件(同43件)と続く。

形態別では、最多が事業消滅型の破産82件(同145件)だったのに対し、再建型の民事再生法は9件(同8件)にとどまった。業績不振から事業継続を断念するケースが依然として多い。
従業員数別では、最多が5人未満の48件(同92件)。次いで、5人以上10人未満が37件(同46件)だった。この結果、従業員数10人未満は85件(構成比66.9%、前年度138件)で、小規模企業が全体の約7割を占めた。

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

賃金上昇、従業員退職による倒産が過去最多 8月の「人手不足」倒産 8月では最多の32件

2026年8月の「人手不足」倒産は、32件(前年同月比39.1%増)だった。8月としては、前年の23件を大幅に上回り、最多を更新した。1-8月は333件(前年同期比38.7%増)で、年間最多ペースが続く。

2

  • TSRデータインサイト

出版業の倒産急増、利益も悪化傾向 ~ 存続に向けた書店との直取引、目指す姿と課題 ~

電子書籍が普及するなか、紙の書籍を主体に手掛ける老舗出版社を中心に、「出版業」の倒産(負債1,000万円以上)が急増している。 2026年1-7月の「出版業」の倒産は21件(前年同期比90.9%増)で、2019年同期の21件以来7年ぶりに20件を超えた。

3

  • TSRデータインサイト

「フィットネスクラブ」の倒産が過去最多を更新へ 1-8月は26件、市場拡大もレッドオーシャンの兆し

拡大するフィットネス市場で、「フィットネスクラブ」の倒産が急増している。2026年1-8月は26件(前年同期比160.0%増)と前年同期の2.6倍に達し、2023年同期の16件を抜いて過去最多を更新した。 現在のペースで推移すると、2026年は年間最多の2023年の27件を上回り、40件台も視野に入ってきた。

4

  • TSRデータインサイト

泥臭い再生支援と粉飾決算、銀行員の「違和感」~ 「実務家座談会」を開催(後編)~

(後編)事業再生に携わる金融機関は企業にどう向き合うのか。東京商工リサーチ(TSR)は、事業再生に携わる金融機関の担当者に、取り組みの現状や事例、特色、留意点などを聞いた。

5

  • TSRデータインサイト

「半導体関連メーカー」生成AI普及で業績好調 売上トップはキオクシア、TSMC日本子会社は売上高約143倍

生成AIの普及やデータセンター向け需要拡大で、国内の主要半導体関連メーカーの業績が好調だ。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約440万社)から、全国の主な半導体関連メーカー154社の2025年度業績を分析した。

TOPへ