• プレスリリース

東京商工リサーチ、一橋大学のソーシャル・データサイエンス学部・研究科と連携し、即戦力人材の育成を支援

株式会社東京商工リサーチ(以下、TSR)は2023年度に新設された国立大学法人一橋大学(本部:東京都国立市、学長:中野 聡、以下、一橋大学)のソーシャル・データサイエンス学部で開講される「PBL(Project-Based Learning)演習※1」に講師を派遣し、実践的なデータ分析力を持った即戦力人材の育成を支援することを発表します。

左から:一橋大学 大学院ソーシャル・データサイエンス研究科 七丈 直弘 評議員・教授/一橋大学 大学院ソーシャル・データサイエンス研究科 渡部 敏明 学部・研究科長/株式会社東京商工リサーチ 河原 光雄 代表取締役社長

背景と目的

TSRは、一橋大学と協力し、社会的な課題解決に向けた学術研究を共同研究契約に基づき推進し、論文として発表する他、得られた知見を特許として取得し、研究成果の社会実装を進めてきました。
これらの取り組みを拡大し、この度、一橋大学に72年ぶりに新設されたソーシャル・データサイエンス学部に対し、即戦力として社会に広く貢献できる人材の育成支援を目的として、同学部の3年次に開講される「PBL演習」に講師を派遣します。
PBL演習では、TSRが保有する企業情報を用いて、社会科学の知識を生かし、社会的な課題解決に向けた問題設定を行い、データ分析を実施します。期限を定めた中で分析を行い、その結果を取り纏め、報告するという実際の分析実務に即した演習から、即戦力となる経験を得ることが期待されます。
※1:現実社会における複雑な問題の発見・解決・検証を、一連のプロジェクトとして実施する能力を養う教育法

企業データを用いたPBL演習への期待

ソーシャル・データサイエンス学部・研究科長 渡部敏明
データに基づいてビジネス上の意思決定を行う重要性が高まり、ミクロデータを用いた実証分析や、分析結果からの含意抽出・施策提言が可能な人材が求められるようになっています。しかし、大学において、そのような経験ができる機会は限られていました。このたび、一橋大学ソーシャル・データサイエンス学部では、TSR様のご協力の下、実務で頻繁に用いられる企業属性データを利用したPBL演習を実施するという、貴重な機会を得ることができました。本演習を通じて、我々は即戦力となる人材を数多く養成し、社会に貢献してまいります。

これまでの一橋大学との取り組み

「複数の企業が関与する不正の評価モデル」に関する特許の共同取得について(2022/12/02)

「リース料の最適料率モデル」に関する特許の共同取得について(2021/02/08)

コロナウィルスの拡大と企業倒産に関する一橋大学との共同研究の公表について(2020/04/14)

一橋大学との共同研究 「機械学習手法・AIを用いた企業の将来予測」 に関する特許出願について(2019/03/27)


TSRは、学術機関との連携を今後も推進し、社会貢献の責任を果たし、お客さまが抱える課題を解決するために付加価値の高い情報の提供を継続していきます。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

【TSRの眼】「トランプ関税」の影響を読む ~ 必要な支援と対応策 ~

4月2日、トランプ米国大統領は貿易赤字が大きい国・地域を対象にした「相互関税」を打ち出し、9日に発動した。だが、翌10日には一部について、90日間の一時停止を表明。先行きが読めない状況が続いている。

2

  • TSRデータインサイト

中小企業の賃上げ率「6%以上」は9.1% 2025年度の「賃上げ」 は企業の85%が予定

2025年度に賃上げを予定する企業は85.2%だった。東京商工リサーチが「賃上げ」に関する企業アンケート調査を開始した2016年度以降の最高を更新する見込みだ。全体で「5%以上」の賃上げを見込む企業は36.4%、中小企業で「6%以上」の賃上げを見込む企業は9.1%にとどまることがわかった。

3

  • TSRデータインサイト

ホテル業界 インバウンド需要と旅行客で絶好調 稼働率が高水準、客室単価は過去最高が続出

コロナ明けのインバウンド急回復と旅行需要の高まりで、ホテル需要が高水準を持続している。ホテル運営の上場13社(15ブランド)の2024年10-12月期の客室単価と稼働率は、インバウンド需要の高い都心や地方都市を中心に、前年同期を上回った。

4

  • TSRデータインサイト

2024年度の「後継者難」倒産 過去2番目の454件 代表者の健康リスクが鮮明、消滅型倒産が96.6%に 

2024年度の後継者不在が一因の「後継者難」倒産(負債1,000万円以上)は、過去2番目の454件(前年度比0.8%減)と高止まりした。

5

  • TSRデータインサイト

2025年「ゾンビ企業って言うな!」 ~ 調達金利の上昇は致命的、企業支援の「真の受益者」の見極めを ~

ゾンビ企業は「倒産村」のホットイシューです、現状と今後をどうみていますか。 先月、事業再生や倒産を手掛ける弁護士、会計士、コンサルタントが集まる勉強会でこんな質問を受けた。

記事カテゴリを表示
記事カテゴリを閉じる

プリントアウト

RSS

CLOSE
TOPへ