(株)太子堂
太子堂の店舗(横浜市内)
(株)太子堂(千代田区)は7月31日、東京地裁へ破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。申請代理人は嶋﨑淳吾弁護士(堂野法律事務所、中央区銀座1-5-8)。破産管財人には香川美加弁護士(香川法律事務所、千代田区九段北4-1-5)が選任された。
関係者によると「一部店舗は事業譲渡を進めている」としており、店舗営業は継続中。
負債総額は6億8779万円(2025年6月期決算時点)。
1954年に東京都世田谷区太子堂で創業した駄菓子店「太子堂菓子店」をルーツとする菓子販売会社。都内や神奈川県の駅ビル、百貨店などで直営の小売菓子店を展開していた。「お菓子の太子堂」として知られ、煎餅やあられ、飴などを中心に構成され、量り売りの商品なども好評を博していた。
一時は別ブランドとして、和菓子専門店や、ドライフルーツ・ナッツ専門店、挽き売りコーヒー豆専門販売店などにも事業領域を広げた。ピーク時は約40店舗を展開、2009年8月期は売上高32億9328万円をあげていた。しかし、以降は同業他社との競合激化などから業績は伸び悩んだ。
このため、不採算店舗の退店や多角化したブランドの撤退などを進めたが、コロナ禍ではテナントとして入っている商業施設の休業の影響を受け業績がダウン。近年は採算改善を図りつつ、不採算店舗の閉鎖を進めるほか、自社オンラインショップやECサイト経由での販売にも注力していた。またこの間、M&Aを通じて株主の変遷が続いた。
しかし、店舗閉鎖などで2025年6月期は売上高6億9812万円まで減少し、仕入コストの増加から営業赤字を計上。その後も経営が振わず、今回の事態となった。
※(株)太子堂(TSRコード:350046123、法人番号:1010901018048、千代田区神田東松下町35、設立1964(昭和39)年6月、資本金1498万2665円)