• TSR速報

Xアイコン
facebookアイコン

(株)太子堂

太子堂の店舗(横浜市内)

太子堂の店舗(横浜市内)

 (株)太子堂(千代田区)は7月31日、東京地裁へ破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。申請代理人は嶋﨑淳吾弁護士(堂野法律事務所、中央区銀座1-5-8)。破産管財人には香川美加弁護士(香川法律事務所、千代田区九段北4-1-5)が選任された。
 なお、上大岡店、大船店、平塚店の3店舗は米菓メーカーの(株)美濃屋あられ製造本舗(横浜市中区)が債権を除く店舗営業及び雇用を承継しており、営業を継続中。その他の一部店舗についても同社が承継する方向で現在、調整中。
 負債総額は6億8779万円(2025年6月期決算時点)。

 1954年に東京都世田谷区太子堂で創業した駄菓子店「太子堂菓子店」をルーツとする菓子販売会社。都内や神奈川県の駅ビル、百貨店などで直営の小売菓子店を展開していた。「お菓子の太子堂」として知られ、煎餅やあられ、飴などを中心に構成され、量り売りの商品なども好評を博していた。
 一時は別ブランドとして、和菓子専門店や、ドライフルーツ・ナッツ専門店、挽き売りコーヒー豆専門販売店などにも事業領域を広げた。ピーク時は約40店舗を展開、2009年8月期は売上高32億9328万円をあげていた。しかし、以降は同業他社との競合激化などから業績は伸び悩んだ。
このため、不採算店舗の退店や多角化したブランドの撤退などを進めたが、コロナ禍ではテナントとして入っている商業施設の休業の影響を受け業績がダウン。近年は採算改善を図りつつ、不採算店舗の閉鎖を進めるほか、自社オンラインショップやECサイト経由での販売にも注力していた。またこの間、M&Aを通じて株主の変遷が続いた。
 しかし、店舗閉鎖などで2025年6月期は売上高6億9812万円まで減少し、仕入コストの増加から営業赤字を計上。その後も経営が振わず、今回の事態となった。
※(株)太子堂(TSRコード:350046123、法人番号:1010901018048、千代田区神田東松下町35、設立1964(昭和39)年6月、資本金1498万2665円)
※※(株)美濃屋あられ製造本舗(TSRコード:350134847、法人番号:9020001029128、横浜市中区)

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

賃金上昇、従業員退職による倒産が過去最多 8月の「人手不足」倒産 8月では最多の32件

2026年8月の「人手不足」倒産は、32件(前年同月比39.1%増)だった。8月としては、前年の23件を大幅に上回り、最多を更新した。1-8月は333件(前年同期比38.7%増)で、年間最多ペースが続く。

2

  • TSRデータインサイト

出版業の倒産急増、利益も悪化傾向 ~ 存続に向けた書店との直取引、目指す姿と課題 ~

電子書籍が普及するなか、紙の書籍を主体に手掛ける老舗出版社を中心に、「出版業」の倒産(負債1,000万円以上)が急増している。 2026年1-7月の「出版業」の倒産は21件(前年同期比90.9%増)で、2019年同期の21件以来7年ぶりに20件を超えた。

3

  • TSRデータインサイト

「フィットネスクラブ」の倒産が過去最多を更新へ 1-8月は26件、市場拡大もレッドオーシャンの兆し

拡大するフィットネス市場で、「フィットネスクラブ」の倒産が急増している。2026年1-8月は26件(前年同期比160.0%増)と前年同期の2.6倍に達し、2023年同期の16件を抜いて過去最多を更新した。 現在のペースで推移すると、2026年は年間最多の2023年の27件を上回り、40件台も視野に入ってきた。

4

  • TSRデータインサイト

泥臭い再生支援と粉飾決算、銀行員の「違和感」~ 「実務家座談会」を開催(後編)~

(後編)事業再生に携わる金融機関は企業にどう向き合うのか。東京商工リサーチ(TSR)は、事業再生に携わる金融機関の担当者に、取り組みの現状や事例、特色、留意点などを聞いた。

5

  • TSRデータインサイト

「半導体関連メーカー」生成AI普及で業績好調 売上トップはキオクシア、TSMC日本子会社は売上高約143倍

生成AIの普及やデータセンター向け需要拡大で、国内の主要半導体関連メーカーの業績が好調だ。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約440万社)から、全国の主な半導体関連メーカー154社の2025年度業績を分析した。

TOPへ