• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

2026年上半期「後継者難」倒産 過去最多の264件 「破産」が96.2%、代表の健康に関する倒産が85.6% 

~ 2026年上半期(1-6月)「後継者難」倒産動向 ~


 2026年上半期(1-6月)に後継者不在が一因となった「後継者難」倒産(負債1,000万円以上)は、264件(前年同期比14.7%増)だった。上半期では、2024年以来、2年ぶりに前年同期を上回った。
 また、264件は、これまで最多だった2024年の256件を抜いて、2013年以降で最多を更新した。
 後継者不在は、雇用の受け皿喪失や日本の強みである中小企業の技術承継にも直結する。同時に、地域経済の盛衰にもつながるだけに、事業承継に向けた取り組みと支援が急務になっている。

 「後継者難」倒産の要因別は、代表者の「死亡」が119件(同15.5%増)、「体調不良」が107件(同15.0%増)で、この2要因の合計は226件(同15.3%増)と9割近く(85.6%)に達した。
 資本金別は、1千万円未満の小・零細企業が173件(前年同期比21.8%増)と6割以上(65.5%)を占めた。形態別では、破産が254件(前年同期比18.1%増)で、構成比は96.2%だった。
 金融機関は民間・政府系を合わせて、新規融資の56%(2025年度)で経営者保証に依存しない貸出を行っている。また、政府は、金融機関の5%ルールを見直し、事業承継を後押ししている。
 代表者の高齢化が進むなか、後継者育成や後継者の紹介に向けて、これまでの固定観念から逸脱した早期の事業承継に向けた準備と支援が重要になっている。
※本調査は2026年上半期(1-6月)の「人手不足」関連倒産(負債1,000万円以上、後継者難・求人難・従業員退職・人件費高騰)のうち、「後継者難」を抽出し、分析した。

「後継者難」倒産推移

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

上場企業「個人情報漏えい」、過去最悪ペース ~ 100万件以上、2026年はすでに10件の異常事態 ~

情報セキュリティ対策は、企業の事業継続上でも不可欠な経営課題に浮上している。 AI普及で、より強固な対策が必要なのは当然だが、被害を受けた場合の迅速な対策を示す事業継続計画(BCP)の整備も求められる。

2

  • TSRデータインサイト

リフォーム工事業の倒産、過去最多ペース ~ 資材高と人手不足、値引き要求で「利益なき工事」 ~

住宅ローン金利上昇、地価高騰で中古への視線が熱い。ただ、2026年のリフォーム工事会社の倒産は、1-9月で96件(前年同期比20.0%増)に達し、2002年以降の最多を更新した。このペースだと年間120件を超える。

3

  • TSRデータインサイト

ハウスメーカーの倒産、26年上半期9割増の衝撃 ~ 踏み切れない抜本再生、施主の権利保護も重要 ~

コスト高や人手不足などでハウスメーカー(木造建築工事業)の倒産が急増している。2026年上半期(1-6月)は118件発生し、前年同期から約9割増えた。

4

  • TSRデータインサイト

「税金滞納」倒産が168件、前年同期の2倍に大幅増 2026年度上半期の「税金滞納」倒産 破産が97.6%

2026年度上半期(4-9月)の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、168件(前年同期比100.0%増)と、前年同期の2倍に達し、この10年で最多を記録した。物価や人件費などのコストアップが企業収益を圧迫し、納税原資を確保できない小・零細企業の行き詰まりに拍車を掛けている。

5

  • TSRデータインサイト

年度上半期の「人手不足」倒産 過去最多の240件 深刻な“賃上げ疲れ”、『賃上げ倒産』が1.7倍に増加

2026年度上半期(4-9月)の「人手不足」倒産は、240件(前年同期比17.0%増)と過去最多を記録した。コロナ禍の2021年度同期の26件を底に、5年連続で前年同期を上回った。調査を開始した2013年以降の年度上半期では、これまで最多だった前年同期(205件)を抜いて最多を更新した。

TOPへ