• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

【速報】2026年上半期「ラーメン店」倒産 最多の36件 物価高、人手不足が追い打ち、生き残り競争激化

~ 2026年上半期「ラーメン店」倒産動向 ~
 2026年上半期(1‐6月)に倒産した「ラーメン店」は36件(前期同期比44.4%増)だった。集計可能な2009年以降の上半期では、2024年同期の33件を超え、過去最多を更新した。
 負債総額は15億100万円(同9.4%減)で、4年ぶりに減少した。負債1億円未満の小規模倒産が31件(同55.0%増、構成比86.1%)と8割を超えた。1件あたりの負債額は4,100万円(前年同期6,600万円)で、前年同期を約4割(37.8%)下回り、零細店舗ほど厳しい実態を浮き彫りにしている。
 ラーメン店の倒産のうち、「物価高」倒産は10件(前年同期比66.6%増)、「人手不足」倒産は5件(同25.0%増)で、それぞれ上半期の過去最多を更新した。食材や水道・光熱費などの物価高が深刻さを増し、ラーメンの価格も1,000円を超えることが珍しくなくなった。だが、価格に見合った味、トッピング、接客サービス等で満足感を提供できない場合は客離れを引き起こしかねず、ラーメン店の生存競争は激化している。


 原因別は、最多が販売不振の28件(前年同期比27.2%増)で約8割(77.7%)を占めた。このほか、既往のシワ寄せ(赤字累積)が3件(同200.0%増)、他社倒産の余波(前年同期ゼロ)、偶発的原因(前年同期比100.0%増)がそれぞれ2件発生した。
 負債額別は、1千万円以上5千万円未満が25件(同38.8%増)、5千万円以上1億円未満が6件(同200.0%増)で、小・零細規模の店舗の倒産が目立った。
 資本金別は、1百万円以上5百万円未満が14件(前期比55.5%増)で最多。個人企業は9件(同12.5%増)で、資本金5百万円未満の小規模倒産が28件で約8割(77.7%)を占めた。前年同期と同様に、資本金5千万円以上の倒産はなかった。
 形態別は、破産が35件(前年同期比45.8%増)で全体の97.2%を占めた。このほか、再建型の民事再生法が1件だった。
 地区別は、関東が13件(同18.1%増)で最多。次いで、近畿10件(同100.0%増)、東北6件(同500.0%増)と続く。一方で、富山や徳島、福岡などのご当地ラーメンのある地域は倒産件数が少なく、耐性があるようだ。

 ここにきて円安や中東情勢の悪化から、光熱費などのコストアップがラーメン店にも直撃している。価格転嫁と効率化への対応を迫られるなか、生き残り競争は一段と厳しさを増している。
※本調査は、日本産業分類(細分類)の「ラーメン店」を抽出し、2009年から2026年1-6月までの倒産を集計、分析した。



Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

一般社団法人日本ショートスリーパー育成協会(東京)が解散

一般社団法人日本ショートスリーパー育成協会(TSRコード: 017886082、法人番号: 6011005006736、渋谷区)は10月26日、官報に同協会の解散を公告した。

2

  • TSRデータインサイト

「社長の住む街」 「赤坂」が14年連続で全国トップ 「港区」は住民の6人に1人、 「福岡市中央区」も人気

全国の「社長の住む街」トップは、14年連続で「港区赤坂」の4,709人だった。前年から113人増えた。2位は「新宿区西新宿」の4,038人で、初めて4,000人を突破した。3位は「港区六本木」の3,638人だった。

3

  • TSRデータインサイト

1-9月「医療機関」倒産 過去最多の59件 身近なクリニック、歯科医院で苦境が鮮明

医療機関の倒産が再び勢いを増している。2026年1月-9月に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院などの「医療機関」は59件(前年同期比28.2%増)と、過去最多を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

佐川急便の個人情報漏えい、過去最多の5,323万件

佐川急便(株)(TSRコード:641070357、京都市南区)は10月23日、Webサイトの「お荷物問い合わせサービス」への第三者による不正アクセスについて、流出した可能性のある個人情報の件数が最大約5,323万件(重複を含む)に及ぶことを発表した。

5

  • TSRデータインサイト

滋賀銀・池田泉州銀の統合検討 メインバンク取引社数は金融グループ17位に

地銀再編が各地で本格化してきた。TSR「2026年メインバンク」調査で、「滋賀銀行」(滋賀県:メインバンク取引社数1万799社、金融G取引社数順位27位)と、「池田泉州銀行」(大阪市:同9,085社、同37位)を傘下に持つ池田泉州ホールディングスの2行が経営統合を検討していることを発表した。

TOPへ