• TSRデータインサイト

4月の「円安」倒産は4件、46カ月連続で発生 負債額は5カ月ぶりに10億円を下回る

~ 2026年4月の「円安」関連倒産動向 ~


 2026年4月の「円安」倒産は4件(前年同月比33.3%減)で、2022年7月から46カ月連続で発生。
 負債総額は4億5,000万円(同37.4%減)で、2025年11月の6億9,200万円以来、5カ月ぶりに10億円を下回った。
 4月29日のニューヨーク市場の流れを受け、30日の東京外為市場は一時、1ドル=160円72銭まで円安が進んだ。その後、政府による『断固たる措置』の示唆と為替介入の見方が強まり、1ドル=155円まで円高が進んだ。5月1日は1ドル=157円台と、再び円安に戻りつつある。
 原材料や食料品、エネルギーなど、幅広く輸入依存し、円安は全面的な物価高を招き、コストアップが中小・零細企業の収益を圧迫し倒産の押し上げ要因になっている。

 4月の「円安」倒産は、卸売業3件(前年同月3︎件)、小売業1件(同1件)発生。円安で仕入コストが増大し、販売不振と相まって資金繰りに悪影響を及ぼした。価格交渉で立場が弱い中小企業ほど、円安による物価高が経営悪化に拍車をかけている。

円安関連倒産月次推移

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

ゴールデンウィーク明け、「退職代行サービス」の利用は慎重に

長かったゴールデンウィークが終わる。職場「復帰」を前に例年4月の新年度からGW明けにかけ、退職する人の話題が持ち上がる。この時期の退職代行サービスの利用も増加するという。4月に実施した「退職代行に関する企業向けアンケート調査」から利用するリスクの一端が浮き彫りになった

2

  • TSRデータインサイト

トーシンホールディングスの「信用調査報告書」

5月8日に東京地裁に会社更生法の適用を申請した(株)トーシンホールディングス(TSRコード:400797887、名古屋市、東証スタンダード)を取り上げる。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度「医療・福祉事業」倒産、過去最多 ~ 健康と生活を支援する事業者の倒産急増 ~

生活に不可欠な医療機関や介護事業者の倒産が急増している。バブル経済1988年度(4-3月)以降の38年間で、2025年度は金融危機、リーマン・ショックを超える478件と最多を記録した。

4

  • TSRデータインサイト

2026年4月「人手不足」倒産 33件発生 春闘の季節で唯一、「人件費高騰」が増加

2026年4月の「人手不足」倒産は33件(前年同月比8.3%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。 4月の減少は2022年以来、4年ぶり。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の「早期・希望退職」 は2万781人 約7割が「黒字リストラ」、2009年度以降で4番目の高水準

2025年度に「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は46社(前年度51社)で、人数は2万781人と前年度(8,326人)の約2.5倍に急増したことがわかった。社数は前年度から約1割(9.8%減)減少したが、募集人数は2009年度以降で4番目の高水準となった。

TOPへ