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2026年「100周年」企業は3,154社 周年企業の売上高トップ 豊田自動織機

~ 2026年 全国の「周年企業」調査 ~


 2026年は午(うま)年。馬は、その駆け抜ける姿から「前進」や「飛躍」を連想させ、挑戦や達成が成就できる年と言われる。そんな縁起の良い年に100周年を迎える企業(1926年創業)は3,154社ある。
 売上高トップは、トヨタグループの源流である豊田自動織機。次いで、大手化学メーカーの信越化学工業、東レ、クラレや石油卸の新出光、総合出版の集英社、日本で初めてウレタンフォームを開発したイノアックコーポレーションなど、各業界の名門企業が並ぶ。
 また、2026年に創業100年を超える企業は、全国で4万9,158社を数える。

 100年前の1926年。大正天皇が崩御し、元号が「大正」から「昭和」に改元された歴史的な年だ。1923年の関東大震災を乗り越え、大正デモクラシーが盛り上がる中、青森(本州)・函館(北海道)間の電話が開通するなど、日本の近代化が花開いた時期でもあった。
 創業100年の老舗企業は、第二次世界大戦から戦後の高度経済成長、バブル崩壊、東日本大震災、そしてコロナ禍など、幾多の苦難を乗り越えた企業でもある。

 1626年創業の400周年は、千年鮭の「きっかわ」(新潟)、茶販売の「京都利休園」(滋賀)、野中烏犀圓として知られる薬問屋「ウサイエン製薬」(佐賀)、酒蔵の「林酒造」(富山)の4社。1726年創業の300周年は、医薬品卸の「中北薬品」(愛知)、酒蔵の「松井酒造」(京都)の2社。1826年創業の200周年は、酒蔵の「大門酒造」(大阪)と醤油製造の「福寿醤油」(徳島)の2社。戦後生まれの50周年(1976年創業)は2万2,305社で、リコーリースやホンダアクセス、オリックス・レンテック、三菱商事パッケージングなど。

※本調査は、東京商工リサーチ(TSR)の企業データベース(約430万社)から、2026年に創業(創立)100周年などの「周年」を迎える企業(個人・各種法人を含む)を抽出、分析した。50周年以外は、100年単位でまとめた。

主な100周年 売上上位企業


周年企業 100周年は3,154社

 2026年に周年(50周年および100年単位)を迎える企業は、全国で2万5,467社ある。
 400周年は、1626年(寛永3年)年に創業された。米問屋で創業し、「千年鮭きっかわ」として知られる「きっかわ」(新潟)、EC販売にも注力する「京都利休園」(滋賀)、野中烏犀圓として知られる老舗薬問屋の「ウサイエン製薬」(佐賀)、富山県と新潟県の県境にある朝日町に酒蔵を構える「林酒造」(富山)の4社がある。
 300周年は、中部地方を中心に強固な医薬品の供給網を築き、地域の健康に貢献する「中北薬品」(愛知)、幕末京都の混乱を乗り越え、酒造りを続ける酒蔵「松井酒造」(京都)の2社。
 200周年は、摂津や生駒の山系からもたらされる清澄な水で高品質な酒造りにこだわる「大門酒造」(大阪)、創業当時から伝わる独自製法にこだわる「福寿醤油」(徳島)の2社。
 100周年は、トヨタグループの源流である「豊田自動織機」を筆頭に3,154社。

周年企業数
主な周年企業

産業別周年企業 100周年は小売業、50周年は建設業が最多

 周年企業の産業別では、創業50周年は建設業が7,667社(構成比34.3%)で最も多い。次いで、サービス業他4,394社(同19.7%)、卸売業2,722社(同12.2%)の順。
 100周年の最多は、小売業の774社(同24.5%)。次いで、製造業の664社(同21.0%)、卸売業の594社(同18.8%)、建設業の407社(同12.9%)、サービス業他の380社(同12.0%)が続く。

地区別 100周年は関東が最多

 地区別では、 100周年の最多は、関東の858社(構成比27.2%)だった。次いで、近畿が614社(同19.4%)、中部510社(同16.1%)、九州294社(同9.3%)、東北276社(同8.7%)、中国が210社(同6.6%)で続く。
 50周年は関東の7,658社(構成比34.3%)が最多。次いで、近畿が3,319社(同14.8%)、中部が2,896社(同12.9%)、九州が2,832社(同12.7%)、東北が1,741社(同7.8%)、中国が1,408社(同6.3%)の順。東京を含む関東が圧倒的に多いが、近畿と500社弱の差で中部と九州が僅差で並ぶ。戦後の復興期、日本各地で事業を起こした経済人の意気込みが伝わってくる。

地区別 周年企業 

創業100年超の老舗企業 2026年は全国で4万9,158社

 2026年に創業100年を超える老舗企業は、100周年の3,154社が加わり、4万9,158社にのぼる。宗教法人などを除く最古は、社寺建築を手がける578年創業の金剛組(大阪)が業歴1448年となり現存する企業では世界最古といわれる。
 次いで、587年創業で華道の名家である「池坊」の池坊華道会(京都)、705年に開湯されギネスにも世界最古の宿と認定された西山温泉慶雲館(山梨)、717年創業の温泉旅館の古まん(兵庫)、718年創業の旅館の善吾楼(石川)と温泉宿が続く。



 2026年の周年企業は、激変の時代を耐え、柔軟に乗り切った攻守兼備の企業だ。戦後復興からグローバル経済に巻き込まれながら、50周年を迎える企業は2万2,305社。60周年は1万8,810社、70周年は8,493社で、時代を生き残る大変さを物語る。
 100年超の4万9,158社は、戦争や震災などの天変地異、オイルショック、バブル崩壊などの大不況など、数知れない“100年に一度”の困難を生き延びた老舗企業でもある。
 現在、多くの企業に押し寄せている事業承継は、すでに何代かを経て乗り切っている。そこには賃上げや価格転嫁など、これまで経験したことのない局面にも対応できている。
 2025年は、円安や物価高、人手不足などの問題が深刻さを増した一年だった。2026年は干支の馬のように勢いをもたらす縁起の良い年になるか。経済の力強さにかかっている。

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