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ユニゾHD、再生計画案が成立

 3月6日、民事再生手続き中のユニゾホールディングス(株)(TSR企業コード:293391149、以下ユニゾHD)の再生計画案が成立した。ユニゾHDは米国投資ファンド・KKRのグループ会社とシンガポール資産運用会社・3D Investmentによる支援を柱とした再生計画案を策定し、東京地裁は1月9日付で計画案を決議に付したことを債権者に通知していた。

 成立した再生計画によると、DIPファイナンスの返済や公租公課などを控除した145億2,826万円を弁済原資とする。基本弁済率は20%だが、追加弁済の可能性もある。確定再生債権者は115名、再生債権額は721億8,843万円。再生債権のうち、100万円以下は弁済率100%とする。

 3月6日、東京地裁で再生計画案への賛否を示す投票が行われた。大半の債権者は事前に書面による投票を済ませていた。東京地裁によると、賛成投票率は100%(投票者総数114名、賛成者数114名)だった。所定の手続きを経て今月中に認可決定が確定する。

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