• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

民事再生のガイア、申請直前に株主変更

 10月30日に民事再生法の適用を申請したパチンコ店経営の(株)ガイア(TSR企業コード:320363295、東京都中央区)。関係筋への取材や東京商工リサーチが独自入手した民事再生申立書などで、申請直前の緊迫した動きが判明した。

 資金繰り難に陥ったガイアは社会保険料の納付猶予を受けていたが、10月6日に猶予を取り消され、13日に日本年金機構から滞納処分として店舗売上金の回収業務を委託する警備会社に対する送金請求権等が差押えられた。信用不安はすでに金融機関や業界内に広まっていたため、新たな資金調達や支払いの繰り延べなどを得ることが難しく、資金繰りはさらに厳しくなった。こうした事態を受けて、ガイアのオーナー一族は手付金の入手を目的に店舗を安値で売却するようになった。17日には想定価格の50%程度で有力店舗を売却し、その手付金で社会保険料などを払った。ただ、10月31日が期日の手形決済は非常に厳しい状況が続いた。
 廉価での店舗売却は事業価値の毀損を伴う。このため、ガイアグループの株式の担保提供を受けていた金融機関が10月30日、担保を実行した。さらにオーナー一族以外のガイアグループの主要役職員に株式を譲渡し、新株主が役員を入れ替えた。その上で新経営陣がスポンサー候補に支援を依頼し、民事再生を申請した。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2023年11月2日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)


Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

長渕剛さんの個人事務所、イベント会社に破産申立

歌手の長渕剛さんが代表を務める(株)オフィスレン(TSRコード:295731311、渋谷区)が、イベント運営を委託していた会社を相手取り、東京地裁に破産を申し立てたことが東京商工リサーチ(TSR)の取材で判明した。

2

  • TSRデータインサイト

芸能事務所に異変、倒産が相次ぐ

メディアの多様化で芸能事務所(プロダクション)が転換期を迎えている。2025年(1-12月)は倒産が26件発生し、2014年以降で過去最多だった。2026年も7月までに12件発生し、倒産が相次いでいる。

3

  • TSRデータインサイト

長渕剛さん側、イベント会社の破産申立に続き代表を刑事告訴 ~長渕さん「徹底追求」、イベント会社代表「横領でない」と反論~

歌手の長渕剛さんが代表を務める個人事務所の(株)オフィスレン(渋谷区)が、イベント運営を委託していたダイヤモンドグループ(株)(東京都中央区)の代表を業務上横領罪で刑事告訴したことがわかった。東京商工リサーチの取材で長渕さん側が明らかにした。

4

  • TSRデータインサイト

上場企業の「平均年収」30万円増の778万7,744円 1位はヒューリックの2,295万円、不動産・商社など堅調

上場企業3,123社(事業会社のみ)の2025年度の平均年収は、2021年度から5年連続で前年度を上回り、778万7,744円(前年度比4.0%増)だった。前年度を30万216円上回った。

5

  • TSRデータインサイト

丸住製紙の再生計画案が判明=最終追加弁済後、清算結了して消滅へ

民事再生手続き中の丸住製紙(株)(TSRコード:810006448、愛媛県)が東京地裁に提出した再生計画案が判明した。再生計画案は7月31日付。

TOPへ