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ワタベウェディング、事業再生ADRへ

 ブライダル大手のワタベウェディング(株)(TSR企業コード:641093977、東証1部)は3月19日午前、事業再生ADR申請について、「本日開催予定の取締役会に付議する予定」と発表した。取締役会は同日午後に開催する。申請を決議した場合、その旨を公表するとしている。すでにスポンサー候補者と資本政策について検討している。

 ワタベウェディングは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で主力である海外挙式が実施不能になるなど、2020年12月期(連結)は、売上高196億7800万円に対して、最終利益は117億3800万円の赤字を計上。同期末時点で8億6300万円の債務超過に陥っていた。

 19日午前、ワタベウェディングの担当者は東京商工リサーチの取材に応じ、「メインバンクは三菱UFJ銀行で準メインは京都銀行。借入を含めて様々な方面と調整している。これまでに取引先やお客様にご迷惑のかからない動きの検討を進めてきた」とコメントした。

 20年12月末時点の連結貸借対照表によると、短期借入金178億円、1年以内返済長期借入金4億円、長期借入金3億4900万円。また、前受金は20億3600万円計上されている。

 事業再生ADRは金融債務を対象としており、商取引債権や一般顧客の前払債権などは影響を受けない。

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