• TSRデータインサイト

「新型コロナウイルス」関連破たん状況【7月29日17:00 現在】

  7月29日は17時までに、「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円以上)が6件(倒産2件、準備中4件)発生した。
 2月からの累計は362件(倒産292件、弁護士一任・準備中70件)に達した。2月2件、3月22件から4月、5月は80件台に急増。6月は単月最多の103件、7月は29日までに66件が発生している。
 このほか、集計対象外だが負債1,000万円未満の小・零細企業・商店の倒産が9件判明している。都市圏の感染者数が再び増加傾向となるなか、企業業績への影響も懸念される。コロナ関連破たんは疲弊した企業の脱落を中心に、引き続き高水準で推移するとみられる。

【都道府県別】 ~ 東京都が91件と突出 、10件以上発生は9都道府県~

 7月29日現在、都道府県別では和歌山、高知の2県を除く45都道府県で発生している。このうち、東京都が91件(倒産80件、準備中11件)と件数では突出。次いで、大阪府33件、北海道21件と続き、10件以上の発生は9都道府県となっている。

【業種別】 ~ 飲食業が55件で最多、アパレル関連44件、宿泊業40件で続く ~

 業種別は、来店客の減少、休業要請などが影響した飲食業が55件で最多。次いで百貨店や小売店の休業が影響したアパレル関連(製造、販売)が44件、インバウンド需要消失や旅行・出張の自粛が影響した宿泊業が40件と突出している。

【負債額】

 「新型コロナ」関連破たんのうち、倒産した292件の負債額別では、最多が1億円以上5億円未満で121件(構成比41.4%)。次いで、1千万円以上5千万円未満68件(同23.2%)、5千万円以上1億円未満が39件(同13.3%)、10億円以上が38件(同13.0%)、5億円以上10億円未満が26件(同8.9%)の順。
 負債1億円未満が107件(同36.6%)を占める。一方で、100億円以上の大型倒産も3件発生し、小・零細企業から大企業まで「新型コロナ」関連の経営破たんが広がっている。 

【形態別】

 「新型コロナ」関連で倒産した292件の形態別では、破産が249件(構成比85.2%)で最多。次いで、民事再生法が29件(同9.9%)、取引停止処分14件(同4.7%)だった。
 「新型コロナ」関連倒産の8割以上を消滅型の破産が占め、再建型の民事再生法は約1割にとどまる。 業績不振が続いていたところに新型コロナのダメージを受け、回復の見込みが立たずに脱落したケースが大半となっている。

※ 企業倒産は、負債1,000万円以上の法的整理、私的整理を対象に集計している。
※ 原則として、「新型コロナ」関連の経営破たんは、担当弁護士、当事者から要因の言質が取れたものなどを集計している。
※ 東京商工リサーチの取材で、経営破たんが判明した日を基準に集計、分析した。


日本地図0729

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「退職代行」からの連絡、企業の3割取り合わず 有給や退職日の交渉などの通知を3割が経験

ことし2月、大手退職代行サービスの代表らが弁護士法違反の疑いで逮捕された。4月に入り、退職代行の話題も出始めたが、弁護士や労働組合以外の「退職代行」業者から連絡があっても、3割(30.4%)の企業が非弁行為が含まれる可能性があり、取り合わないことがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

「マッサージ業」の倒産が過去30年で最多の108件 大手チェーン、リラクゼーション店と競合激化

店舗乱立による過当競争や光熱費、人件費の上昇で「マッサージ業(療術業)」の倒産が増勢をたどっている。 2025年度に倒産した「マッサージ業」は、1996年度以降の30年間で最多だった2019年度の98件を抜き、過去最多の108件(前年度比14.8%増)に達した。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の「医療機関」倒産 20年で最多の71件 クリニック・歯科医院の淘汰が加速、「破産」が97%超

2025年度に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院を合計した「医療機関」は、71件(前年度比20.3%増)だった。2006年度以降の20年間では、2024年度の59件を大幅に上回り、最多を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

「士業」の倒産、2年連続最多

「士業」の倒産が目立ってきた。給付金の不正受給の指南や、顧客から預かった資金の流用など、近年はコンプライアンス違反が原因で倒産するケースも目立つ。

5

  • TSRデータインサイト

食品メーカー 売上高は値上げで24兆円に 利益は物価高に値上げが追い付かず二極化

肉・魚加工や菓子類などの「食品メーカー」4,994社の2025年の業績は、売上高24兆2,824億円(前年比3.4%増)、利益は8,806億円(同9.5%減)だった。コロナ禍以降の5年間で売上高は最高を記録した。ただ、利益はコスト上昇で減益の構図が鮮明となった。

TOPへ