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人気コスメブランド「SABON」の米法人倒産報道、日本国内は「影響なし」

 ボディーソープやシャンプー、入浴剤等を扱うイスラエル発のコスメティックブランド「SABON」の米法人が経営破たんしたと1日、一部メディアが報じた。「新型コロナウイルス」感染防止による消費の減少が原因という。
 SABONは欧州を中心に世界各国で販売され、日本国内では、(株)SABON Japan(TSR企業コード:298159376、渋谷区、以下SABONJP社)が展開している。今回の米法人の報道に関し、SABONJP社は、日本国内での流通や販売について「影響は一切ない」と説明する。

 日本で販売流通を手掛けるSABONJP社は、仏Yves Rocher(イヴ・ロシェ)の子会社の位置付けで、米SABON社と直接の資本関係も持たない。このため、日本での商品供給に支障を来すことはないという。
 日本国内ではファッションビルを中心に50店舗以上を展開。国内では、緊急事態宣言中もECでの販売が好調で、実店舗が軒並み休業状態にあった5月も「昨対比で8割近い売上を確保している」(SABONJP社の担当者)という。
 先週末以降、国内ではテナント出店する施設の営業再開に合わせ、店舗も営業を再開している。

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