• TSRデータインサイト

2019年12月期決算 5社にGC注記、16社に重要事象が記載

 2019年12月期決算で、決算短信に「継続企業の前提に関する注記」(ゴーイング・コンサーン注記、GC)を記載した企業は5社だった。また、GCに至らないが事業継続に重要な疑義を生じさせる事象がある「継続企業の前提に関する重要事象」(以下、重要事象)を記載したのは16社だった。


 GC注記の5社のうち、新規は2社だった。ホテル開発会社などを傘下に持つ(株)レッド・プラネット・ジャパン(TSR企業コード:350965480、東京都港区)と、(株)enish(TSR企業コード:297844229、東京都港区)が連続赤字、営業キャッシュ・フローのマイナスなどの本業不振を理由に初めてGC注記を記載した。
 また、前期(2018年12月期)にGC注記を記載した(株)倉元製作所(TSR企業コード:140133909、宮城県)が、2019年12月25日に事業再生ADRを申請。2月7日に第2回債権者会議(協議)を実施した。同社の2019年12月決算は「事業再生計画案が将来キャッシュ・フローの見積金額に影響し、減損損失の計上額が定まらないことなどから決算確定が再生計画案の決議後となる見込み」として、決算開示が遅延している。3月6日に開催予定の第3回債権者会議(決議)で、事業再生ADR手続の成立を目指している。

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2020年2月27日号掲載予定「WeeklyTopics」を再編集)
 ※21社のリストも掲載予定

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「建設コンサルタント」 の業績拡大 ~ 災害対策や老朽化修繕など、安全対策が寄与 ~

2025年1月に埼玉県八潮市で発生した下水道管の破損による大規模な道路陥没事故から1年が経過した。事故を機に普段何気なく利用するインフラの老朽化を身近に感じた人も多いだろう。工事を直接担うのは建設会社だがその裏で設計監理する土木工事の「建設コンサルタント」の業績が好調だ

2

  • TSRデータインサイト

病院経営の法人、採算悪化で赤字法人が5割に迫る 収入は微増、利益はコロナ禍から1兆円以上の大幅減

全国で「病院」を経営する6,266法人の直近決算は、約半数にのぼる3,021法人(構成比48.2%)が赤字だったことがわかった。赤字法人率はコロナ禍以降、3年連続で上昇した。

3

  • TSRデータインサイト

2月の「人手不足」倒産 「求人難」が3.3倍に急増 従業員の採用と賃上げで中小企業は苦悩強まる

2026年2月の「人手不足」倒産は47件(前年同月比147.3%増)で、2025年9月の48件以来、5カ月ぶりに40件台に乗せた。2026年1-2月累計は83件(前年同期比45.6%増)で、同期間では調査を開始した2013年以降、最多だった前年の57件を大きく上回り、増勢を強めている。

4

  • TSRデータインサイト

2月の「ゼロゼロ融資」利用後倒産は27件 返済開始の最後のピークを控え、今後増勢の懸念も

2026年2月の「ゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)」を利用した企業の倒産は、27件(前年同月比18.1%減)で、2カ月連続で前年同月を下回った。

5

  • TSRデータインサイト

2月の「税金滞納」倒産は10件、3カ月ぶりに減少 10件すべて破産、税金滞納が経営再建の障害に

2026年2月の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、10件(前年同月比33.3%減)だった。3カ月ぶりに前年同月を下回り、2月としては2年連続で減少した。

TOPへ