• TSRデータインサイト

大塚家具、セールの反動で販売不振 1~6月期で4年連続の最終赤字

 業績不振が続く(株)大塚家具(TSR企業コード:291542085、江東区、大塚久美子社長)が注目の2019年1~6月期決算を発表した。
 店舗網の再編などでコスト削減を進めたが、大幅減収が響き、1~6月期の純利益は24億5200万円の赤字だった。同期間の赤字は4年連続。2019年6月末時点の現預金は31億959万円で、2019年3月末時点(39億5167万円)から8億4208万円減少した。

 売上高は138億7000万円(前年同期比26.3%減)と大幅な減収だった。今期は法人営業の強化やホームページのリニューアルなどの打開策に取り組んでいた。だが、昨年9月から開催した「在庫一掃セール」の反動が出た格好で、旗艦店の入店数が減少した。
 2019年1~6月期の営業利益は23億9700万円の赤字(同35億600万円の赤字)、経常利益は24億900万円の赤字(同34億7200万円の赤字)、純利益は24億5200万円の赤字(同20億3700万円の赤字)だった。
 通期は16カ月の変則決算で、2020年4月期の業績予想に変更はなく、売上高442億円、営業利益1億5700万円、経常利益6300万円、当期純利益2500万円と黒字転換を見込んでいる。

 大塚家具は昨年12月、中国の家具大手の「居然之家」(イージーホーム)と業務提携した。さらに、今年2月には越境ECサイトを運営する(株)ハイラインズ(TSR企業コード:022392530、渋谷区)などとも業務・資本提携し、中国市場への進出を進めている。
 また、7月19日には(株)ヤマダ電機(TSR企業コード:270114270、三嶋恒夫社長、東証1部)とコラボ店をオープンしており、提携関係を強めている。
 ただ、国内既存店の売上は、昨年12月から今年7月まで8カ月連続で前年を割り込み、販売不振から脱却できずにいる。期待される中国市場の業績寄与は時間を要するとみられる。このため、国内販売の改善が遅れると業績に直結し、通期での赤字決算も現実味を帯びてくる。


会見する大塚久美子社長(3月4日撮影)

会見する大塚久美子社長(3月4日撮影)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2024年度「人手不足倒産予備軍」  ~ 今後は「人材採用力」の強化が事業継続のカギ ~

賃上げ圧力も増すなか他社との待遇格差で十分な人材確保ができなかった企業、価格転嫁が賃上げに追い付かず、資金繰りが限界に達した企業が事業断念に追い込まれている。  こうした状況下で「人手不足」で倒産リスクが高まった企業を東京商工リサーチと日本経済新聞が共同で分析した。

2

  • TSRデータインサイト

2025年1-11月の「人手不足」倒産 359件 サービス業他を主体に、年間400件に迫る

深刻さを増す人手不足が、倒産のトリガーになりつつある。2025年11月の「人手不足」倒産は34件(前年同月比70.0%増)と大幅に上昇、6カ月連続で前年同月を上回った。1-11月累計は359件(前年同期比34.4%増)と過去最多を更新し、400件も視野に入ってきた。

3

  • TSRデータインサイト

【社長が事業をやめる時】 ~消えるクリーニング店、コスト高で途絶えた白い蒸気~

厚生労働省によると、全国のクリーニング店は2023年度で7万670店、2004年度以降の20年間で5割以上減少した。 この現実を突きつけられるようなクリーニング店の倒産を聞きつけ、現地へ向かった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年1-11月の「税金滞納」倒産は147件 資本金1千万円未満の小・零細企業が約6割

2025年11月の「税金(社会保険料を含む)滞納」倒産は10件(前年同月比9.0%減)で、3カ月連続で前年同月を下回った。1-11月累計は147件(前年同期比11.9%減)で、この10年間では2024年の167件に次ぐ2番目の高水準で推移している。

5

  • TSRデータインサイト

地場スーパー倒産 前年同期の1.5倍に大幅増 地域密着型も値上げやコスト上昇に勝てず

2025年1-11月の「地場スーパー」の倒産が22件(前年同期比46.6%増)と、前年同期の約1.5倍で、すでに前年の年間件数(18件)を超えた。

TOPへ