• TSRデータインサイト

12月期決算 倉元製作所など21社がGC注記・重要事象を記載

 上場企業の2018年12月期決算がほぼ出揃った。同期の決算短信で「継続企業の前提に関する注記(ゴーイング・コンサーン注記)」(以下、GC注記)の記載企業は7社だった。
また、GC注記に至らないまでも事業継続に重要な疑義を生じさせる事象がある場合に記載する「継続企業に関する重要事象」(以下、重要事象)を記載したのは14社だった。

中国系企業との業務提携、ファンドからの資金調達による再建スキームを発表した(株)大塚家具(TSR企業コード:291542085、江東区、JASDAQ)は、営業損失51億6,800万円を計上。営業キャッシュ・フローも26億800万円のマイナスとなり、2018年9月第3四半期に引き続きGC注記を記載した。
また、(株)倉元製作所(TSR企業コード:140133909、栗原市、JASDAQ)と(株)小僧寿し(TSR企業コード:570067898、東京都中央区、JASDAQ)の2社は、同期末で債務超過に陥り、GC注記を記載した。

GC注記・重要事象の記載企業の変調が相次いでいる。2019年1月、民事再生法の適用を申請した(株)シベール(TSR企業コード:210031050、山形市、元JASDAQ)、事業再生ADRを申請し、再建を目指す曙ブレーキ工業(株)(一覧TSR企業コード:290001102、羽生市、東証1部)の2社は、いずれも直近の四半期決算に「重要事象」を記載していた。
2010年以降に倒産した上場企業にはほとんどGC注記か重要事象が記載されている。深刻な不振が続くGC・重要事象の記載企業に、引き続き注目が集まっている。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2019年3月7日号に「GC注記・重要事象」記載企業21社を掲載予定)

 TSR情報とは

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

政策金利引き上げ 「1年は現状維持」が59.6% すでに「上昇」が52.0%、借入金利は上昇局面に

企業の59.6%が、これ以上の政策金利の引き上げに「待った!」を希望していることがわかった。今後の望ましい政策金利の引き上げ時期は、「向こう1年は現状維持」が59.6%で最多だった。「引き下げ」も23.6%あり、企業経営の観点では利上げを望む声は少数(16.6%)にとどまった。

2

  • TSRデータインサイト

中小企業の12.2%が事業資金を個人名義で調達 保証債務に上乗せ負担、債務整理や廃業を複雑に

事業資金を代表者名義で調達したことのある中小企業は12.2%に達することがわかった。政府や金融界は「経営者保証ガイドライン」(適用開始2014年2月)や「事業再生ガイドライン」(同2022年4月)などを通じ、企業が抱える債務を整理する際に個人保証が足かせにならないよう取り組んでいる。

3

  • TSRデータインサイト

2025年「早期・希望退職募集」は 1万7,875人 、リーマン・ショック以降で3番目の高水準に

2025年の「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は43社(前年57社)で、募集人数は1万7,875人(同78.5%増)に達したことがわかった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年7-9月の客室単価 1万6,975円 稼働率80%超え 人手不足の解消が課題

ホテル運営の上場12社(13ブランド)の2025年7-9月期の平均客室単価は、1万6,975円(前年同期比8.9%増)で前年同期を上回った。7-9月期で、13ブランドの平均が前年を上回るのは3年連続。平均稼働率は83.9%で前年同期を2.9ポイント上回り、 稼働率も3年連続で上昇している。

5

  • TSRデータインサイト

【最新決算】 私立大学、半数以上が赤字に転落 売上高トップは順天堂、利益トップは帝京大学

全国の私立大学を経営する545法人のうち、半数を超える287法人が直近の2025年3月期決算で赤字だったことがわかった。  

TOPへ