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児玉化学工業、自己資本比率3.5%に

 化学品製造の児玉化学工業(株)(TSR企業コード:290051312、東証2部、以下児玉化学)も14日、19年第3四半期の累計業績(連結)を公表した。
米中貿易摩擦を背景に、中国での住宅設備関連事業が不調だったほか、国内の住宅リフォーム需要も低迷が続き、住宅設備関連商材が低調だった。売上高は141億9,000万円(前年同期比3.9%減)、営業利益は▲3億200万円(前年同期は7,400万円の黒字)、最終利益は▲5億900万円(前年同期は▲3億3,900万円)だった。18年春から秋にかけ、タイのプラントでトラブルが発生。設備の故障に伴う修復などで費用がかさんだ。
売上高は主力の自動車部品がトラック向け部品の需要増やタイでの自動車生産の復調で86億2,600万円(前年同期比6.3%増)。住宅設備・冷機部品は49億4,700万円(同16.6%減)だった。

19年3月期は5億円の最終赤字を見込む

 19年3月期の通期予想は、売上高175億円(前期比12.4%減)、営業利益▲3億円、最終利益▲5億円を見込む。
 児玉化学の担当者はTSRの取材に「プラントトラブルは第3四半期までに解消し、出荷体制は当初の想定ベースを取り戻した」と語り、第4四半期で利益回復を見込んでいる。
 児玉化学は、不採算が続く中国の農機関連事業から19年3月期第3四半期で完全に撤退。日本国内でも住環境設備の需要低下分を自動車関連部品の生産にシフトし、「立て直しを図っている最中」(児玉化学の担当者)だ。
 ただ、自動車関連部品の生産コストが懸念材料に浮上している。「住環境に比べ生産効率が良くない。利益率の向上には当面時間を要するだろう」(児玉化学の担当者)。
 児玉化学は、17年3月期まで「継続企業の前提に関する重要事象」が記載されていたが、ASEAN地域での収益拡大と財務基盤強化などで18年3月期に重要事象の記載を解消した。しかし、18年12月末で自己資本比率3.5%と財務基盤はぜい弱な状態のままだ。
児玉化学の取引先の一部は、筆頭株主の三菱ケミカル(株)(TSR企業コード:291021336)との関係にも注目している。

児玉化学工業が入居するビル

児玉化学工業が入居するビル

(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2019年2月18日号掲載予定「Weekly Topics」を再編集)

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