花園万頭、パティスリー銀座千疋屋と事業譲渡契約を締結
6月28日、(株)花園万頭(TSR企業コード:290958687、新宿区)は、(株))パティスリー銀座千疋屋(TSR企業コード:297343246、東京都中央区)をスポンサーとする事業譲渡契約を締結した。花園万頭は5月31日、負債24億4124万円を抱え、東京地裁に破産を申請。その後、スポンサーの選定を進めていた。
事業譲渡の概要は、パティスリー銀座千疋屋が受け皿会社として100%出資子会社(株)花園万頭(TSR企業コード:028340612、東京都中央区、設立平成30年6月、資本金4800万円、花里正之社長、以下、新花園万頭)を新たに設立。花園万頭が手掛けていた和洋菓子の製造販売事業を6月29日付で新花園万頭に譲渡する。新花園万頭は花園万頭の一切の債務を承継しない。
パティスリー銀座千疋屋の担当者は東京商工リサーチの取材に対し、「事業譲渡後は不採算店舗を見直す方針。土浦市の工場と三郷市の物流センターは事業譲渡の対象外となる。これまで販売していた商品についてはフルラインナップで提供していく」とコメントした。
パティスリー銀座千疋屋は、高級フルーツパーラーで知られる(株)銀座千疋屋(TSR企業コード:290038006、東京都中央区)のスイーツ店部門を手掛けるグループ会社。銀座千疋屋ブランドのアイスクリームやゼリー、焼き菓子などを販売し都内に店舗展開している。
(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年7月2日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)