• TSR速報

Xアイコン
facebookアイコン

アエラホーム(株)

アエラホームの看板(TSR撮影)

アエラホームの看板(TSR撮影)

ハウスメーカーのアエラホーム(東京)が民事再生=新築請負契約への影響なし

 アエラホーム(株)(千代田区)は7月16日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。
 申請代理人は岡野真也弁護士(岡野真也法律事務所、中央区日本橋本石町3-1-2)。
 監督委員は鐘ヶ江洋祐弁護士(長島・大野・常松法律事務所、千代田区丸の内2-7-2)が選任された。
 負債総額は、債権者約564名(金融機関4社、取引業者等約560社)に対して約61億6100万円(2026年5月期決算時点)。

 1963年創業。2003年から「アエラホーム」ブランドで全国展開する中堅ハウスメーカー。地方や郊外を中心に「クラージュ」や「プレスト」のブランドでも注文住宅を供給している。アルミ箔を使用した断熱材で建物を包み込む外張り断熱工法を採用し、快適な温度・湿度で暮らせる点をなど強みに知名度を高め、ピーク時の2013年3月期には売上高210億2250万円をあげた。屋根裏スペースを活用できる「プラス0.5階」や全館空調換気システム「AirRea」など、オプションサービスも拡充した。

 しかし、従来から採算性が低く、内部留保の蓄積が遅れ、借入金に依存した資金状況が続いていた。近年は、引き渡し棟数の減少などから減収傾向で推移。拠点の統廃合などを進め、体質転換を図っていたが、2025年5月期(決算期変更)の売上高は85億5964万円にとどまり、4期連続の赤字を計上。債務超過が拡大していた。

 改正建築基準法の施行後の工期や引渡の遅延などで資金繰りが悪化するなか、2026年4月末には一部資材の納品停止を要請。ナフサ供給不足による材料の納期遅延が発生したが、メインバンクの支援を得つつ、他行から超短期の資金を調達し、5月末の決済を乗り切った。この間、スポンサーを急ピッチで探索していた。

 なお、スポンサー候補は東証グロース上場の(株)ロゴスホールディングス(札幌市中央区)の子会社で、2026年7月3日に設立された(株)LHD-1(千代田区)。吸収分割の形で承継する。承継範囲は、「注文住宅事業及びこれらに附帯又は関連する事業(リフォーム、FC事業を除く)」。
 ロゴスホールディングスは、「新築請負契約を締結されているお客様との契約関係につきましても承継会社が引き継ぐものとし、当社グループにおいて責任をもって確実に完工させる予定」としている。


※アエラホーム(株)(TSRコード:340124466、法人番号:7090001002468、千代田区九段南2-3-1、設立1984(昭和59)年12月22日、資本金1億円)
※(株)ロゴスホールディングス(TSRコード:136210627、法人番号:4430001081892、札幌市中央区)
※(株)LHD-1(TSRコード:046138374、法人番号:3010001267048、千代田区)

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ