(株)東京キタイチ
東京キタイチの本社(TSR撮影)
(株)東京キタイチ(小樽市)は6月4日までに事業を停止し、破産手続きを大久保誠太郎弁護士(新青山法律税務事務所、東京都中央区日本橋兜町9-15)へ一任した。
負債総額は約7億円(2025年3月期決算時点)。
1979年4月、タラコ加工業として創業し、大手量販店と無着色タラコを共同開発したこときっかけに法人化した。減塩無着色タラコ、減塩鱒筋子、筋子醤油漬等を中心に製造し、量販店・生活協同組合・中央卸売場市場等へ販路を築き、ピーク時の1992年4月期には約52億円の売上高を計上していた。
その後、1998年2月に販売部門をきたいち販売(株)(TSRコード:313735107、法人番号:3030001066332、千葉県市川市、2021年10月解散)に移管し、2000年5月にインターネットによる通信販売に特化した小樽きたいち(株)(TSRコード:020071590、法人番号:1430001050727、小樽市)を設立。2010年10月に本社工場の増改築を実施し、設備投資を進めていた。
しかし、食嗜好の変化などに伴う需要減少を受けて、2018年3月期から事業再編に着手し、埼玉県吉川市にあった旧本社工場を別会社に売却。2018年3月期の売上高は約17億4500万円まで減少していた。2020年6月には小樽きたいちを別会社に売却。2021年11月、会社分割によりきたいち販売から水産加工品販売事業を承継するなど、事業再編を進めていた。
コロナ禍以降は需要が落ち込み、近年は水産資源の漁獲量減少などにより原料価格が高止まりしたほか、燃料費・物流費・人件費などのコスト上昇が収益を圧迫し、厳しい業況を余儀なくされていた。
2025年3月期の売上高は約13億3600万円にとどまっていたなか、最近は中東情勢悪化によるナフサ不足の影響で包装資材の品薄・価格上昇も影響し、先行きの見通しが立たず、事業継続を断念した。
※(株)東京キタイチ(TSRコード:291888895、法人番号:2030001065649、小樽市銭函3-506-1、設立1982(昭和57)年6月、資本金9022万6000円)