• TSR速報

(株)カージャパンほか1社

カージャパンの本社

カージャパンの本社

 (株)カージャパン(宮城県)ほか1社は2月12日、仙台地裁へ破産を申請した。
 申請代理人は増田智彦弁護士ほか2名(東京丸の内法律事務所、千代田区丸の内3-3-1)。
 負債は、カージャパンが債権者約170名に対して約5億4000万円、カースタッセが債権者約80名に対して約2億3000万円、2社合計約7億7000万円。
 
 カージャパンは、中古自動車販売業などを目的に設立。積極的に店舗を開設して業容を拡大し、ピーク時の1992年3月期には売上高約22億7100万円を計上していた。
 その後は、個人消費の低迷、同業者間の競合の激化により1998年3月期頃から減収基調に転じ採算も悪化。2006年頃からランドクルーザープラド、ハイラックスサーフ、プロボックスなど販売車種を限定し、リフトアップ、カラーリング、内装ドレスアップなどのカスタマイズにより付加価値を高めていた。
 
 しかし、2010年頃に金融債務について返済に支障をきたし、一部取引行との取引を解消。以降も業況は軌道に乗り切らず、2025年3月期は売上高約6億4500万円まで落ち込み、最終利益は約60万円にとどまっていた。2026年3月期に入っても先行き業績好転の見通しが立たず、過去の不採算のシワ寄せから債務超過状態での経営を余儀なくされ、資金繰りはひっ迫し、遂に支えきれず今回の措置となった。
 なお、破産申請の準備に入って以降、全国各地で納車トラブルが発生。被害相談が相次いでいた。

 関連のカースタッセは、カージャパンの自動車整備部門として設立したが、2025年8月期の売上高は約1億2000万円に対し、約300万円の赤字を余儀なくされていた。
 2026年8月期に入り、カージャパンと連鎖して、事業を停止していた。

※(株)カージャパン(TSRコード:140202080、法人番号:4370601002817、宮城郡利府町神谷沢字化粧坂84-1、資本金5000万円、設立1984(昭和59)年4月)
※(株)カースタッセ(TSRコード:142151084、法人番号:3370001002798、仙台市若林区六丁の目西町8-57、資本金1000万円、設立1992(平成4)年5月)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

破産の秀和グループ、9億円の債務超過

6月17日に東京地裁から破産開始決定を受けた(株)秀和グループ(TSRコード:027747050、江東区)の財務内容が一部判明した。

2

  • TSRデータインサイト

止まらない建設業の倒産、職別工事が総合工事を抜く ~ 施工力が「希少資源」、動き始めた内製化 ~

2025年の建設業の倒産は、2,014件(前年比4.6%増)で、4年連続で前年を上回り、2013年(2,421件)以来、12年ぶりに2,000件を超えた。 コロナ禍の2021年に1,065件と2000年以降では最少を記録。その後は増勢に転じ、わずか4年で約2倍に増加した。

3

  • TSRデータインサイト

倒産データからみる「倒産が多い住所」 ~ 一等地のイメージと与信リスク ~

「倒産が多発する住所」は、現代のビジネスモデルの結果だ。ネット全盛期のいま、企業の実体が見えにくいのは普通なのかも知れない。だが、そんな風潮のなか、登記上住所の一等地に惑わされず経営実体をいかに見極めるか。ここでもまた、外形に惑わされない“目利き力”が問われている

4

  • TSRデータインサイト

【2026年3月期決算】役員報酬額1億円以上の開示 過去最多の934人に 社数も387社で最多を更新 上位5人中、外国人4人

2026年3月期決算の上場企業2,198社のうち6月26日12時までに有価証券報告書の提出を確認できたのは9割(90.7%)の1,995社だった。例年と異なり株主総会前に有価証券報告書を提出する上場企業が増えた。報酬額1億円以上の役員を開示した企業は387社、人数は934人で前年の364社・887人を上回った

5

  • TSRデータインサイト

環境経営総合研究所の「粉飾の手口」

(株)環境経営総合研究所(TSRコード: 294046615、渋谷区、以下ERI)が3月26日、東京地裁から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ(TSR)が独自入手した資料や関係者が「実際の売上は100分の1程度」と語る粉飾の実態がみえてきた。

TOPへ