• TSR速報

スタイル(株)

スタイルの入居ビル

スタイルの入居ビル

スタイル(株)(墨田区)は8月19日までに事業を停止し、破産申請を橋田征憲弁護士(ライジング法律事務所、中央区八丁堀1-5-2)ほかに一任した。
 負債総額は約21億5500万円(2024年3月期決算時点)。

 財布やカバンなど革製品の企画販売を手がけていた。「Paul Smith(ポールスミス)」など、海外有名ファッションブランドとライセンス契約を締結し、アウトレットモールに小売店舗も出店していた。
 2018年3月期には売上高90億519万円をあげていたが、「新型コロナウイルス」感染拡大による休業や営業制限で、2021年3月期の売上高は67億4802万円へ落ち込み、赤字に沈んだ。さらにキャッシュレス化の進行で主力の財布販売の低迷が続き、2024年3月期は売上高58億6190万円にとどまり、在庫処理などの損失も発生し、約3億5200万円の最終赤字となった。
 この間、新規ブランドとのライセンス契約を結ぶなど巻き返しを目指した。コスト高も重荷となり業績回復が遅れ、今回の事態となった。
※スタイル(株)(TSRコード:295866322、法人番号:9010601039618、墨田区両国4-31-11、設立1992(平成4)年4月、資本金1億円)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

【破綻の構図】マツオインターナショナル~膨らんだ債務と抜本再生への移行~

婦人服ブランド「ヴィヴィアン タム」「慈雨(じう)」「t.b2」などを展開し、ピーク時には国内外で約400店を構えていたマツオインターナショナル(株)(TSRコード:292635265、以下マツオ)が12月11日、大阪地裁に会社更生法の適用を申請した。

2

  • TSRデータインサイト

交響楽団の収益悪化、来場者戻らずコスト上昇 ~ 綱渡りの自助経営、草の根のムーブメントへの期待 ~

交響楽団が存立の危機に立たされている。多くの交響楽団で収入が落ち込んでおり、赤字が目立つ。会場費や団員などの人件費、楽器の輸送コストなどが上昇のうえ、寄附金や補助金による収入は頭打ちで綱渡りの運営だ。東京商工リサーチは、3期連続で業績が比較できる20団体を調査した。

3

  • TSRデータインサイト

地場スーパー倒産 前年同期の1.5倍に大幅増 地域密着型も値上げやコスト上昇に勝てず

2025年1-11月の「地場スーパー」の倒産が22件(前年同期比46.6%増)と、前年同期の約1.5倍で、すでに前年の年間件数(18件)を超えた。

4

  • TSRデータインサイト

長渕剛さん側、イベント会社の破産申立に続き代表を刑事告訴 ~長渕さん「徹底追求」、イベント会社代表「横領でない」と反論~

歌手の長渕剛さんが代表を務める個人事務所の(株)オフィスレン(渋谷区)が、イベント運営を委託していたダイヤモンドグループ(株)(東京都中央区)の代表を業務上横領罪で刑事告訴したことがわかった。東京商工リサーチの取材で長渕さん側が明らかにした。

5

  • TSRデータインサイト

「ペット・ペット用品小売業」倒産が過去2番目の14件 実質賃金の低迷と物価高がペットの世界にも影響

2025年11月の「ペット・ペット用品小売」の倒産は、1件(前年同月ゼロ)にとどまったが、1-11月累計は14件(前年同期比27.2%増)に達した。

TOPへ