• TSR速報

熊本観光開発(株)

※画像は実際の企業と関係はありません

※画像は実際の企業と関係はありません

ゴルフ場運営の熊本観光開発(株)(熊本県)が民事再生法の適用を申請

 熊本観光開発(株)(宇城市)は3月3日、熊本地裁に民事再生法の適用を申請し3月6日、監督命令を受けた。
 申請代理人は渡辺裕介弁護士(渡辺綜合法律事務所、熊本市中央区京町2-2-37)。
 監督委員には野口敏史弁護士(野口法律事務所、熊本市中央区西子飼町6-6)が選任された。
 負債総額は56億4444万円(2024年12月期決算時点)。

 地元の有力企業16社により設立し、「不知火カントリークラブ」(18ホール)および宿泊施設「ホテルプラザ不知火」を運営。不知火カントリークラブは1986年に会員募集を開始し、1987年にオープン。コース設計はプロゴルファー杉原輝雄氏が監修し、景観が美しいコースとしてプレイヤーからも好評で、1990年5月期には約11億7900万円の売上高を計上していた。
 
 しかし、バブル崩壊の影響などを受け、売上は大幅に減少し、1997年5月期には売上高が5億円を割り込んだ。業況が悪化するなか、2001年2月以降に預託金の償還期限を迎えたため、償還期限の延長決議を行い会員に同意を求めたが、一部会員の同意が得られず、預託金返還請求訴訟を起こされたことで、再建を図る目的から、2002年12月11日民事再生法の適用を申請した。
 2006年10月頃には、韓国で建設機械のリース等を行っている、SOOZAN HEAVY INDUSTRIESが実質的なオーナーとなり、(株)水山ジャパン(宇城市)が株式を保有し、同年11月に再生手続が終結した。
 
 2018年12月期(決算期変更)に売上高が2億円を割り込んで以降は、1億円台での売上推移が続き、不採算の状況が続いた。新型コロナの収束を見込み、同所に所在し長年休館させていた「ホテルプラザ不知火」の運営も再開し、2024年12月期は売上高1億9686万円を計上したが、2575万円の最終赤字を計上。大幅な債務超過からの脱却は進まず、業績の改善見通しが立たなくなり、今回の措置となった。
 なお、ゴルフ場の運営は継続している。

※熊本観光開発(株)(TSRコード:910140618、法人番号:9330001012738、宇城市不知火町長崎4205-3、設立1984(昭和59)年6月、資本金9950万2000円)
※(株)水山ジャパン(TSRコード:322207770、法人番号:6330001016782、宇城市)


記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSR速報 ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

政策金利引き上げ 「1年は現状維持」が59.6% すでに「上昇」が52.0%、借入金利は上昇局面に

企業の59.6%が、これ以上の政策金利の引き上げに「待った!」を希望していることがわかった。今後の望ましい政策金利の引き上げ時期は、「向こう1年は現状維持」が59.6%で最多だった。「引き下げ」も23.6%あり、企業経営の観点では利上げを望む声は少数(16.6%)にとどまった。

2

  • TSRデータインサイト

中小企業の12.2%が事業資金を個人名義で調達 保証債務に上乗せ負担、債務整理や廃業を複雑に

事業資金を代表者名義で調達したことのある中小企業は12.2%に達することがわかった。政府や金融界は「経営者保証ガイドライン」(適用開始2014年2月)や「事業再生ガイドライン」(同2022年4月)などを通じ、企業が抱える債務を整理する際に個人保証が足かせにならないよう取り組んでいる。

3

  • TSRデータインサイト

2025年「早期・希望退職募集」は 1万7,875人 、リーマン・ショック以降で3番目の高水準に

2025年の「早期・希望退職募集」が判明した上場企業は43社(前年57社)で、募集人数は1万7,875人(同78.5%増)に達したことがわかった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年7-9月の客室単価 1万6,975円 稼働率80%超え 人手不足の解消が課題

ホテル運営の上場12社(13ブランド)の2025年7-9月期の平均客室単価は、1万6,975円(前年同期比8.9%増)で前年同期を上回った。7-9月期で、13ブランドの平均が前年を上回るのは3年連続。平均稼働率は83.9%で前年同期を2.9ポイント上回り、 稼働率も3年連続で上昇している。

5

  • TSRデータインサイト

【最新決算】 私立大学、半数以上が赤字に転落 売上高トップは順天堂、利益トップは帝京大学

全国の私立大学を経営する545法人のうち、半数を超える287法人が直近の2025年3月期決算で赤字だったことがわかった。  

TOPへ