• TSRデータインサイト

新型コロナ破たん、2カ月連続の150件割れ

「新型コロナウイルス」関連破たん状況
 2月は「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円未満含む)が140件判明し、2020年2月の第1号の発生から累計1万3,715件に達した。2026年1月は143件で2022年1月の117件以来、4年ぶりに150件を下回ったが、2月も140件と小康状態が続いている。
 国内の企業数(358万9,333社、2016年総務省「経済センサス」)を基にした比率では、コロナ破たん率は0.382%で、全国の企業300社強に1社が破たんした計算となる。都道府県別で最も比率が高いのは東京都の0.654%、次いで福岡県の0.611%、宮城県の0.555%、群馬県の0.475%、大阪府の0.456%と続く。一方、最低は岐阜県の0.162%で、地域によってばらつきもある。
 コロナ破たんは2025年後半に入ってわずかながら増加に転じたが、2026年は再び落ち着きを取り戻し、小康状態が続いている。ただし、資材高や人件費高騰などのコスト高とコロナ融資の返済の板挟みとなり、負担に喘ぐ企業は一定数存在する。コロナ破たんは急増の可能性は低いものの、一進一退を繰り返しながら、当面100件以上の一定のペースで推移する可能性が高い。

都道府県別】~ 累計300件以上は14都道府県 ~
 都道府県別では、東京都が2,736件と全体の2割強(構成比19.9%)を占め、突出している。以下、大阪府1,242件、福岡県828件、愛知県626件、北海道581件、兵庫県579件、神奈川県574件、埼玉県443件、千葉県385件、広島県361件、京都府359件、宮城県330件と続く。
 300件以上が14都道府県、200件~300件未満が3県、100件~200件未満も18県に広がっている。一方、10件未満はゼロで、最少は鳥取県の35件。



人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

個人破産、13年ぶり高水準 ~ 貸出姿勢の変化と業界を跨いだ悪循環 ~

法人破産より個人破産の動向が心配だ-。 いま、金融機関が個人破産の動向を懸念する。なかでも、物価高や地価上昇で高額の住宅を購入した結果、過剰債務を抱えた複数人世帯の動向が気になるという。

2

  • TSRデータインサイト

「鰻の成瀬」、株式譲渡を巡り対立が表面化~ 仮処分決定と株主間契約 ~

うなぎ料理専門店「鰻の成瀬」のフランチャイズ(FC)やコンサルティングなどを手掛けるフランチャイズビジネスインキュベーション(株)(TSRコード:136729983、滋賀県、以下FBI社)の周辺が騒がしい

3

  • TSRデータインサイト

キーボード「FILCO」のダイヤテック、忸怩たる破産 ~ 為替デリバティブと需要減、綱渡りの資金繰り ~

パソコン用キーボード「FILCO(フィルコ)」で知られあるダイヤテック(株)(TSRコード:292026617、東京都)が負債2億円あまりを抱えて4月30日、破産開始決定を受けた。

4

  • TSRデータインサイト

2026年1-5月の「飲食業」倒産 過去最多の411件 飲食業の苦境浮き彫り、「人件費高騰」が6.6倍に急増

2026年1-5月の「飲食業」倒産は、411件(前年同期比2.2%増)だった。同期間では、1997年以降の30年間で最多だった2024年の408件を超え、最多件数を更新した。

5

  • TSRデータインサイト

2026年5月の「人手不足」倒産 5月最多の37件 「人件費高騰」が2.4倍増、「従業員退職」も増加

2026年5月の「人手不足」倒産は37件(前年同月比60.8%増)で、2カ月ぶりに前年同月を上回った。 5月では2024年の28件を上回り、調査を開始した2013年以降、最多を更新した。

TOPへ