• TSRデータインサイト

2026年1月の「税金滞納」倒産は11件 すべて資本金1千万円未満の破産

~ 2026年1月の「税金滞納」倒産動向 ~


 2026年1月に国税や社会保険料の滞納を一因とした「税金滞納」倒産は、前年同月と同数の11件だった。2017年以降の10年間では、1月としては2018年と2025年に並ぶ最多となった。
 負債総額は7億1,600万円(前年同月比81.0%減)で、1月としては2021年の3億9,000万円以来、5年ぶりに10億円を下回った。前年はトレーニングサロン経営の(株)ジェイファムコーポレーション(東京)の負債26億円が押し上げたが、2026年1月は負債5億円以上がなく、1億円未満が9件(構成比81.8%)と8割を占めた。
 滞納は資金調達面で経営再建の障害になる一方で、賃上げは社会保険料の負担を増加させる。企業は、コストアップが続くなか、安定した収益を確保し、納税への原資確保への取り組みが重要になっている。

 2026年1月の「税金滞納」による倒産は、11件すべてが資本金1千万円未満の小・零細企業で、形態別ではすべて破産だった。
 滞納すると一定期間後には売掛金の差押えが実行され、期間利益の喪失で金融機関から借入金の一括返済を迫られ事業継続が難しくなる。また、取引先からは取引条件の変更や、取引自体を失う可能性もある。事業継続には、納税意思を示すとともに関係機関とのコミュニケーションがより求められるが、抜本的な経営の見直しも必要になってくる。
※本調査は、2026年1月の全国企業倒産(負債1,000万円以上)の「コンプライアンス違反」倒産のうち、「税金滞納」関連を集計・分析した。

「税金滞納」倒産

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

モームリ運営会社、退職代行サービスの営業再開を発表

4月23日、退職代行サービス「モームリ」を運営する(株)アルバトロス(TSRコード:694377686、横浜市)はモームリの再開を発表した。なお、アルバトロスの代表取締役には谷本慎二氏に代わって浜田優花氏が4月1日付で就任している。

2

  • TSRデータインサイト

「在留資格の厳格化」 企業の5%が廃業検討 ビザの厳格化で、外国人企業の半数近くが影響

「経営・管理」の在留資格の厳格化の影響が広がっている。2025年10月許可基準が見直しされ、従来の資本金要件が500万円から3,000万円以上へ6倍に引き上げられた。さらに、これまでなかった申請者又は常勤職員のいずれかが日本語能力を有するなどの要件も加わり関係企業は対応を迫られている

3

  • TSRデータインサイト

「退職代行」からの連絡、企業の3割取り合わず 有給や退職日の交渉などの通知を3割が経験

ことし2月、大手退職代行サービスの代表らが弁護士法違反の疑いで逮捕された。4月に入り、退職代行の話題も出始めたが、弁護士や労働組合以外の「退職代行」業者から連絡があっても、3割(30.4%)の企業が非弁行為が含まれる可能性があり、取り合わないことがわかった。

4

  • TSRデータインサイト

ケフィア事業振興会、破産配当率は約1.1% ~ 「オーナー商法」破産から7年、約3万人に配当 ~

「オーナー商法」として社会問題化し、出資法違反で逮捕者も出した(株)ケフィア事業振興会(TSRコード:298080745)の破産手続きが終結に近づいている。破産管財人の資料によると、ケフィア事業振興会の配当率は約1.1%で、金額は11億円を超える配当になる見込みだ。

5

  • TSRデータインサイト

2026年「ゾンビ企業って言うな!」 ~ 金利引き上げ、窮境にある企業がより窮境に ~

東京商工リサーチ(TSR)・分析チームによる最新結果が出た際、思わず口をついた言葉だ。TSRが保有する財務データ(決算書)を基に経営が苦しいと思われる企業をゾンビ企業と定義して分析した。財務データが出揃った2024年度は、直近10年で最悪となった。

TOPへ