• TSRデータインサイト

船井電機、第2回債権者集会が開催 ~ 管財人「捜査機関の要請に応じて情報提供」

 破産手続き中の船井電機(株)(TSRコード:697425274、大阪府)の第2回債権者集会が12月17日15時過ぎから東京地裁(ビジネス・コート)で開かれた。
 債権者約60名が出席し、破産管財人の片山英二弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所)より報告された。

要旨は以下の通り。

 第1回集会(7月2日)以降も各事業の処理を引き続き進めた。また、売掛金の回収や有価証券の処分、債権調査にも着手した。第1回集会で報告した通り、元従業員533名に対する未払賃金や解雇予告手当は6月20日に全額支払った。労働者健康安全機構により立替払いが行われた未払い賃金の8割も弁済した。10月には源泉徴収票も発送した。退職金は船井電機企業年金基金から、積み立てられている年金資金をもって支払われる。
 AV事業については、第三者への承継の可能性は事実上なくなったことから、海外などの各拠点の閉鎖、清算、換価可能なものについては売却を進めている。
 インクカートリッジ事業は4月1日をもって米国Brady社に譲渡が完了している。
 その他関連会社への対応に関して、船井電機の親会社であるFUNAI GROUP(株)(TSRコード: 570182948)に対して有する合計約260億円の債権を届け出た。また、子会社である(株)船井興産(TSRコード: 571644031)に対して有する合計約32億円も債権届出をした。
 破産経緯については、引き続き、船井電機の旧経営陣営による経営に問題となる点がなかったか調査を継続している。必要に応じ、捜査機関の要請に応じて情報提供しながら、捜査に協力している。

その後、質疑応答に移った。主な内容は以下の通り。

Q.具体的な配当はいつ頃わかるのか。
A.出来るだけ早くと思っているが、海外の法制度の違いなどで難しい状況があり、1年くらいはかかる見通し。
Q.海外関連会社の財産状況や手続きに関して透明性は担保されているのか。
A.現地清算人の下、適切に対応している。
Q.FUNAI GROUPへの債権約260億円の回収状況は。
A.FUNAI GROUPにも管財人が選任されており、状況に関して報告していく。

 大きな混乱もなく、15時40分に散会となった。次回の債権者集会は2026年6月10日15時に開催予定。



ビジネス・コート(12月17日TSR撮影)

ビジネス・コート(12月17日TSR撮影)


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2025年12月19日号掲載予定「WeeklyTopics」を再編集)

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

スーパー業界、業績は規模の格差が拡大 2年連続の増収増益も、物価高で利益鈍化

食料品の消費税減税の行方が注目されるが、全国のスーパー経営会社610社の最新決算(2024年10月期-2025年9月期、以下最新期)は、売上高合計が24兆9,484億6,300万円(前期比6.6%増)、利益合計は4,107億1,300万円(同4.4%増)と、2年連続で増収増益だった。

2

  • TSRデータインサイト

マイスHDがM&A総研側を提訴~M&A総研側は「全面的に争っていく」と反論~

中小企業庁は2026年度にM&Aに関するアドバイザリー資格を創設する。こうしたなか、M&A仲介大手が提案したスキームで損害を受けたとしてマイスホールディング(株)が2025年11月、損害賠償約1億2,000万円の支払いを求め東京地裁に提訴したことが東京商工リサーチの取材でわかった。

3

  • TSRデータインサイト

2026年度の「賃上げ」 実施予定は83.6% 賃上げ率「5%以上」は35.5%と前年度から低下

2026年度に賃上げを予定する企業は83.6%で、5年連続で80%台に乗せる見込みだ。 2025年度の82.0%を1.6ポイント上回った。ただ、賃上げ率は、全体で「5%以上」が35.5%(2025年8月実績値39.6%)、中小企業で「6%以上」が7.2%(同15.2%)と、前年度の実績値から低下した。

4

  • TSRデータインサイト

オンライン家庭教師の「メガスタ」運営、前払いの授業料に頼った資金繰り、口座凍結が判明=SNS炎上で事業継続を断念

2月16日、東京地裁から破産開始決定を受けた(株)バンザン(TSRコード:293197873、新宿区)が破産した経緯がわかってきた。

5

  • TSRデータインサイト

動物病院の倒産急増、2年連続の最多 ~ 熾烈な競争と高度化による機器投資が重し ~

飼い主のシビアな目による競争激化や高度化する医療機器への投資負担で業績が悪化、獣医師の高齢化や人手不足も深刻化している。2025年度(4-1月)は10カ月間で8件の倒産が発生し、2年連続で過去最多を更新した。

TOPへ