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8月の新型コロナ関連破たん 5カ月ぶりの300件発生で、再び増加のきざし

8月のコロナ破たん 5カ月ぶりの300件台に 500社に1社がコロナ破たん


 8月は「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円以上)が300件判明、全国で累計7,038件(倒産6,856件、弁護士一任・準備中182件)となった。件数は2022年に入って増勢を強め、9月以降は200件台が続き、2022年の年間件数は前年(1,718件)から3割増の2,282件にのぼった。2023年に入っても増勢推移は続き、3月はそれまでの最多を大幅に更新する328件を記録。以降は300件を下回っていたが、8月は5カ月ぶりに300件台と再び増勢が強まってきた。
 倒産集計の対象外となる負債1,000万円未満の小規模倒産は累計346件判明した。この結果、負債1,000万円未満を含めた新型コロナウイルス関連破たんは累計で7,384件に達した。
 
 国内の企業数(358万9,333社、2016年総務省「経済センサス」)を基にした比率では、コロナ破たん率は0.205%で500社に1社が破たんした計算となる。都道府県別で最も比率が高いのは東京都の0.355%、次いで宮城県の0.314%、福岡県の0.296%、大阪府の0.265%、富山県の0.247%。一方、最低は山梨県の0.094%で、地域によってばらつきもある。
 
 コロナ禍の3年間は手厚い資金繰り支援策が奏功し、倒産件数は歴史的な低水準をたどった。しかし、コロナ関連融資の据え置き期間が終了し、多くの利用企業で返済開始の時期を迎えるなかで、返済資金が確保できずに事業継続を断念するケースが増えている。ここに人手不足や資材価格の高騰などのコストアップも重なり、コロナ関連破たんは引き続き高水準で推移する可能性が高い。

コロナ破たん 月別件数(負債額1000万円以上)

【都道府県別】(負債1,000万円以上) ~ 300件以上は6都府県 ~

 都道府県別では、東京都が1,413件と全体の2割強(構成比20.0%)を占め、突出している。以下、大阪府693件、福岡県373件、愛知県354件、神奈川県309件、兵庫県305件、北海道282件、埼玉県240件と続く。
 300件超えが6都府県、200件~300件未満が2道県、100件~200件未満も9府県に広がっている。一方、10件未満はゼロで、最少は鳥取県の16件だった。

コロナ破たん 都道府県別 (負債額1000万円未満含む)

【業種別】(負債1,000万円以上)~最多は飲⾷業の1,134件、建設業、アパレル関連が続く~

 業種別では、コロナ禍での来店客の減少に加え、食材や光熱費高騰の負担も重い飲食業が最多で1,134件に及ぶ。客足は戻っても売上の回復までには至らず、経営体力の消耗による破綻や、あきらめ型が多い。
 次いで、工事計画の見直しなどの影響を受けた建設業が856件に達した。小売店の休業が影響したアパレル関連(製造、販売)の497件。このほか、飲食業などの不振に引きずられた飲食料品卸売業が286件。インバウンドの需要消失や旅行・出張の自粛が影響したホテル,旅館の宿泊業が199件と、上位を占めている。

【負債額別】(負債1,000万円以上)

 負債額が判明した6,989件の負債額別では、1千万円以上5千万円未満が最多の2,720件(構成比38.9%)、次いで1億円以上5億円未満が2,180件(同31.1%)、5千万円以上1億円未満が1,418件(同20.2%)、5億円以上10億円未満が345件(同4.9%)、10億円以上が326件(同4.6%)の順。
 負債1億円未満が4,138件(同59.2%)と半数以上を占める。一方、100億円以上の大型破たんも17件発生しており、小・零細企業から大企業まで経営破たんが広がっている。

【形態別】(負債1,000万円以上)

 「新型コロナ」関連破たんのうち、倒産した6,856件の形態別では、破産が6,207件(構成比90.5%)で最多。次いで取引停止処分が249件(同3.6%)、民事再生法が217件(同3.1%)、特別清算が155件、内整理が22件、会社更生法が6件と続く。
 「新型コロナ」関連倒産の9割超を消滅型の破産が占め、再建型の会社更生法と民事再生法の合計は1割未満にとどまる。業績不振が続いていたところに新型コロナのダメージがとどめを刺すかたちで脱落するケースが大半。
 先行きのめどが立たず、再建型の選択が難しいことが浮き彫りとなっている。

【従業員数別】(負債1,000万円以上)

 「新型コロナ」関連破たんのうち、従業員数(正社員)が判明した6,853件の従業員数の合計は6万389人にのぼった。平均すると1社あたり約9人となる。
 6,853件の内訳では従業員5人未満が4,079件(構成比59.5%)と、約6割を占めた。次いで、5人以上10人未満が1,303件(同19.0%)、10人以上20人未満が808件(同11.7%)と続き、従業員数が少ない小規模事業者に、新型コロナ破たんが集中している。
 また、従業員50人以上の破たんは2021年上半期(1-6月)で17件、下半期(7-12月)で15件。2022年は上半期で24件に増加し、下半期も31件判明。2023年上半期は27件、下半期は現時点で12件判明している。

コロナ破たん率(負債額1000万円未満含む)

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