• TSRデータインサイト

堀正工業、破産管財人が金融機関向け説明会を開催

 長年にわたる粉飾決算の末、7月24日に東京地裁から破産開始決定を受けた堀正工業(株)(TSR企業コード: 291038832、品川区)の破産管財人は8月3日、都内で金融機関向け債権者説明会を開催した。堀正工業の代表など会社幹部は出席しなかった。

 出席した複数の債権者によると、破産管財人から資産などの調査に必要な資料提供を金融機関に求めた。また、個人債務の任意整理の意向を示す代表に対し、金融機関から破産を求める意見や、従業員の退職金に関する質問も出たという。

 出席した債権者は東京商工リサーチの取材に対し、「破産管財人は、実態把握と代表者や経理担当者などの責任追及をしっかり行ってほしい」とコメントした。

 破産管財人による調査で、資金の流れや資金流出先がどこまで解明されるのか。粉飾決算による資金調達に悪意がなかったのか。今年11月27日に予定されている債権者集会での調査結果が注目される。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2023年8月7日号掲載予定「SPOT情報」を再編集)

記事の引用・リンクについて

記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。

(記載例) 東京商工リサーチ TSRデータインサイト ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「退職代行」からの連絡、企業の3割取り合わず 有給や退職日の交渉などの通知を3割が経験

ことし2月、大手退職代行サービスの代表らが弁護士法違反の疑いで逮捕された。4月に入り、退職代行の話題も出始めたが、弁護士や労働組合以外の「退職代行」業者から連絡があっても、3割(30.4%)の企業が非弁行為が含まれる可能性があり、取り合わないことがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

「マッサージ業」の倒産が過去30年で最多の108件 大手チェーン、リラクゼーション店と競合激化

店舗乱立による過当競争や光熱費、人件費の上昇で「マッサージ業(療術業)」の倒産が増勢をたどっている。 2025年度に倒産した「マッサージ業」は、1996年度以降の30年間で最多だった2019年度の98件を抜き、過去最多の108件(前年度比14.8%増)に達した。

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の「医療機関」倒産 20年で最多の71件 クリニック・歯科医院の淘汰が加速、「破産」が97%超

2025年度に倒産した病院・クリニック(診療所)・歯科医院を合計した「医療機関」は、71件(前年度比20.3%増)だった。2006年度以降の20年間では、2024年度の59件を大幅に上回り、最多を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

「士業」の倒産、2年連続最多

「士業」の倒産が目立ってきた。給付金の不正受給の指南や、顧客から預かった資金の流用など、近年はコンプライアンス違反が原因で倒産するケースも目立つ。

5

  • TSRデータインサイト

食品メーカー 売上高は値上げで24兆円に 利益は物価高に値上げが追い付かず二極化

肉・魚加工や菓子類などの「食品メーカー」4,994社の2025年の業績は、売上高24兆2,824億円(前年比3.4%増)、利益は8,806億円(同9.5%減)だった。コロナ禍以降の5年間で売上高は最高を記録した。ただ、利益はコスト上昇で減益の構図が鮮明となった。

TOPへ