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「お米」コロナ禍前から2割安、食料品の相次ぐ値上げのなか値下がり続く

 「お米」の値下がりが続く。「コメ離れ」や外食向けの需要回復の遅れが響き、7月の玄米60kgの平均価格は1万2,593円で、前月から25円値下がりした。コロナ禍前の2020年1月(1万5,824円)と比べ3,231円(20.4%減)値下がりしている。
 8月19日、農林水産省が「令和3年産米の相対取引価格7月速報」を発表した。
米の需要減で古米の在庫も膨らみ、価格競争の加速も背景にある。相次ぐ食料品の値上げは、家庭の食卓に深刻な影響を広げるが、安値圏で推移するお米は需要回復が遅れ、米価が振るわない。

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2025年上半期 20床以上の病院倒産が急増 「病院・クリニック」倒産21件、5年連続で前年同期を上回る

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