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ペッパーフードサービス 名物社長の一瀬邦夫氏が辞任 業績不振の責任を取り

 「いきなり!ステーキ」などを展開する(株)ペッパーフードサービス(TSR企業コード: 292855524、東証プライム)は8月12日、一瀬邦夫代表取締役社長CEOが近年の業績不振の経営責任を明確にするという理由で辞任し、新社長に副社長だった一瀬健作氏が就任すると発表した。一瀬邦夫氏は取締役も辞任する。

一瀬邦夫氏は、1985年10月に有限会社くに(現:ペッパーフードサービス)を設立し、代表取締役に就任。以降、事業を拡大させ、2006年にマザーズ(当時)に上場していた。

ペッパーフードサービスは、店舗同士の競合や新型コロナウイルスの感染拡大による店舗の一時休業などで業績不振が長期化。2020年6月には「ペッパーランチ」事業を売却するなど立て直しを目指していた。しかし、生活習慣の変化や物価上昇などで主力のディナー帯の売上回復が遅れており、同日発表した2022年1-6月期の当期純利益は8億6,800万円の赤字だった。2022年12月期の通期予想も下方修正し、10億900万円の最終赤字を見込んでいる。

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