• TSRデータインサイト

「円安」関連倒産、3カ月連続で発生なし ~「為替」関連倒産~【2022年7月速報値】

 7月の「円安」関連倒産は、3カ月連続でゼロ(前年同月ゼロ)だった。
 日本銀行が7月12日に公表した「企業物価指数」は6月速報値で前年比+9.2%で、2022年1月以降、+9.0%以上で推移している。円安などの影響で資源や食料品価格が上昇し、価格転嫁が難しい中小・零細企業の業績や資金繰りへの悪影響も懸念されている。
 また、物価上昇は実質的な賃金低下を招いており、個人消費停滞の誘因になる可能性を残す。
 7月28日のニューヨーク外国為替市場は一時、1ドル=134円台まで上昇した。また、日本銀行が発表する東京市場ドル・円スポット(17時時点)は6月30日、1ドル=136.20円、7月28日は1ドル=135.58円と、わずかだが円安に歯止めがかかった。
 長期化するコロナ禍で業績回復が遅れた中小企業は多く、現状水準の円安はコストアップにつながり、物価高が中小企業の収益を悪化させることが危惧される。さらに、経営体力の疲弊感が進むなかで需要の底上げが遅れると、息切れ型の倒産が反転増に転じる可能性が高まっている。

円安

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「リファラル採用」 企業の半数に広がる 定着率はリファラルが新卒、転職エージェントを上回る

東京商工リサーチは、採用に関する企業向けアンケート調査を実施した。人手不足やAI・DXの普及で転職市場の活況が続き、近年はリファラルやアルムナイ採用も広がっている。特に、リファラル採用は、転職エージェントの紹介より従業員の定着率が高いと考える企業が多いことがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

大手ホテル好調 客室単価と稼働率が同時上昇 客室単価はコロナ禍の2倍超、稼働率は83.3%

インバウンド需要と国内旅行の復活で、大手ホテルの客室単価と稼働率が、コロナ禍以降で最高を更新した。 ホテル運営の上場12社(13ブランド)の2025年度の客室単価は、1万7,818円(前年度比8.6%増)で前年度より1,424円上昇した。稼働率は83.3%(前年度82.3%)で、高水準を維持した。

3

  • TSRデータインサイト

経営責任を取る事業再生、ジュピターコーヒーは黒字化へ ~ ネクスト・キャピタル・パートナーズ 単独インタビュー ~

2025年度の企業倒産は1万505件(前年度比3.5%増)で、2年続けて1万件を超えた。 こうしたなか、20年を超すファンド運営で事業再生を数多く手掛けてきたのがネクスト・キャピタル・パートナーズ(株)だ。浅野晃司・取締役執行役員に特色や取り組みを聞いた。

4

  • TSRデータインサイト

企業の7.8%で退職金「増額・導入」  「減額・廃止」企業は月給などへ、資産形成は自己責任

これまで「年功序列」や「終身雇用」が前提の日本の会社では、長く勤め上げてまとまった退職金を受け取ることが一般的だった。だが、東京商工リサーチ(TSR)のアンケート調査で、2023年以降の退職金制度は「増額・導入」が7.8%に対し、「減額・廃止」は1.9%だった。

5

  • TSRデータインサイト

サッカーW杯 日本代表を支える40社 売上1兆円以上8社 設立10年未満も

2026年6月11日、米国・カナダ・メキシコの3カ国共催で、史上最大規模のFIFAワールドカップが開幕する。5月15日、日本代表メンバー26名も発表され、関心が集まるなか、スポンサーシップやパートナーシップなど、サッカー日本代表・日本サッカー協会を支援する企業40社を調査した。

TOPへ