• TSRデータインサイト

役員報酬1億円以上、累計200人を超える 上場企業「役員報酬1億円以上開示企業」調査【2022年6月23日17:00 現在】

 2022年3月期決算の有価証券報告書を提出した企業は、6月23日は17時までに195社だった。 これまでの累計は543社になった。

【6月23日17:00 現在】個別開示 25社・47人

 6月23日に役員報酬1億円以上を開示したのは25社で、人数は47人だった。6月23日までの累計で社数は85社、人数は219人になった。

 6月23日までに開示された219人のうち、報酬額が前年より増加が114人(構成比52.0%)と半数以上で、減額が22人、同額が5人。また、前年開示がなく今年開示が78人(同35.6%)で、3割以上になった。
 現在までの最高額は、Zホールディングスの慎ジュンホ取締役で、43億3,500万円(前年開示なし)。連結子会社のLINEからの報酬が41億4,600万円(うち、ストックオプション41億700万円)と大半を占めた。次いで、東京エレクトロンの河合利樹社長の16億6,500万円(前年9億200万円)、Zホールディングスの出澤剛代表取締役Co-CEOの9億1,700万円(同開示なし)の順。

 個別開示した85社のうち、開示人数の最多は日立製作所の18人(前年15人)。以下、三井物産が9人(同9人)、東京エレクトロン(同8人)とバンダイナムコホールディングス(同6人)が各8人と続く。開示した85社のうち、開示人数が増加は21社、同数が37社、減少が6社で、前年開示ゼロが21社だった。

  • 役員報酬1億円以上の開示は、「改正企業内容等の開示に関する内閣府令」に基づき、2010年3月期決算より報酬等の総額、報酬等の種類別(基本報酬・ストックオプション・賞与・退職慰労金等の区分)の総額を有価証券報告書に記載することが義務付けられた。

役員報酬0623

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

建材販売業の倒産 コロナ禍の2倍のハイペース コスト増や在庫の高値掴みで小規模企業に集中

木材や鉄鋼製品などの建材販売業の倒産が、ジワリと増えてきた。2025年1-7月の倒産は93件で、前年同期(75件)から2割(24.0%)増加した。2年連続の増加で、コロナ禍の資金繰り支援策で倒産が抑制された2021-2023年同期に比べると約2倍のハイペースをたどっている。

2

  • TSRデータインサイト

「転勤」で従業員退職、大企業の38.0%が経験 柔軟な転勤制度の導入 全企業の約1割止まり

異動や出向などに伴う「転勤」を理由にした退職を、直近3年で企業の30.1%が経験していることがわかった。大企業では38.0%と異動範囲が全国に及ぶほど高くなっている。

3

  • TSRデータインサイト

女性初の地銀頭取、高知銀行・河合祐子頭取インタビュー ~「外国人材の活用」、「海外販路開拓支援」でアジア諸国との連携を強化~

ことし6月、高知銀行(本店・高知市)の新しい頭取に河合祐子氏が就任した。全国の地方銀行で女性の頭取就任は初めてで、大きな話題となった。 異色のキャリアを経て、高知銀行頭取に就任した河合頭取にインタビューした。

4

  • TSRデータインサイト

ダイヤモンドグループ、複数先への債務不履行~蔑ろにされた「地域イベントの想い」 ~

ライブやフェスティバルなどの企画やチケット販売を手掛けるダイヤモンドグループ(株)(TSRコード:298291827、東京都、以下ダイヤモンドG)の周辺が騒がしい。

5

  • TSRデータインサイト

2025年1-8月の「人手不足」倒産が237件 8月は“賃上げ疲れ“で、「人件費高騰」が2.7倍増

2025年8月の「人手不足」が一因の倒産は22件(前年同月比37.5%増)で、8月では初めて20件台に乗せた。1-8月累計は237件(前年同期比21.5%増)に達し、2024年(1-12月)の292件を上回り、年間で初めて300件台に乗せる勢いで推移している。