• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

東証スタンダードのテラ、シェアオフィスに移転

 バイオベンチャーのテラ(株)(TSR企業コード:296045896、東証スタンダード)は6月20日、現本社ビルの契約を終了し、同日付で本社をシェアオフィスに移転すると発表した。上場企業が本社をシェアオフィスにすることは極めて異例。テラによると本社勤務の役職員は原則リモートワークとし、コスト削減を進める。テラは2022年1-3月(連結)の売上高が500万円にとどまり、1億7,000万円の最終赤字だった。

 テラはコロナ治療薬の開発を公表し、2020年5月ごろから株価が急騰していた。しかし、2021年9月、2020年4月から1年間に適時開示した60件のうち、4割にあたる24件で一部、または全部が事実と異なっている、もしくはそのおそれがあると発表。また同年10月、新型コロナ治療薬を巡る虚偽開示などの問題で、東京証券取引所から特設注意市場銘柄に指定された。さらに2022年2月から3月にかけて、テラ株式を巡り、元従業員などが金融商品取引法違反(偽計)などの容疑で警視庁捜査2課に逮捕されていた。

 テラは本社移転の開示で、「オフィス賃料の削減効果はもとより、本社機能をシェアオフィスとすることでペーパレス化を推進するなど経営効率の向上を図る」とし、200万円の特別損失が発生するが、2022年12月期の連結業績への影響は軽微としている。

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ