• TSRデータインサイト

ユニ・チャーム 5期連続で売上高が過去最高、海外市場が拡大

 大手日用品メーカーのユニ・チャーム(株)(TSR企業コード:810007207、東京都港区、東証1部)が2月15日、2021年12月期(連結、国際会計基準)の売上高が前期比7.6%増の7827億2300万円で、5期連続で過去最高を更新したと発表した。中国では生理用品が好調で売上高の6割超を占める海外が伸び、国内では大人用紙オムツやペットケアが好調だった。

 少子化が進行する国内でベビーケア関連は伸び悩んだが、高齢化が進む国内や中国でおむつなど衛生用品の販売が好調だった。また、北米で猫用ウェットタイプの「おやつ」が伸びたほか、アジア向け生理用品も続伸するなど、海外市場での投資効果が出た。

 2021年12月期(連結、国際会計基準)の売上高7827億2300万円(前期比7.6%増)、コア営業利益1224億8200万円(同6.7%増)、最終利益727億4500万円(同39.0%増)と売上高、コア営業利益、最終利益ともに過去最高を更新した。

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

【TSRの眼】「トランプ関税」の影響を読む ~ 必要な支援と対応策 ~

4月2日、トランプ米国大統領は貿易赤字が大きい国・地域を対象にした「相互関税」を打ち出し、9日に発動した。だが、翌10日には一部について、90日間の一時停止を表明。先行きが読めない状況が続いている。

2

  • TSRデータインサイト

中小企業の賃上げ率「6%以上」は9.1% 2025年度の「賃上げ」 は企業の85%が予定

2025年度に賃上げを予定する企業は85.2%だった。東京商工リサーチが「賃上げ」に関する企業アンケート調査を開始した2016年度以降の最高を更新する見込みだ。全体で「5%以上」の賃上げを見込む企業は36.4%、中小企業で「6%以上」の賃上げを見込む企業は9.1%にとどまることがわかった。

3

  • TSRデータインサイト

ホテル業界 インバウンド需要と旅行客で絶好調 稼働率が高水準、客室単価は過去最高が続出

コロナ明けのインバウンド急回復と旅行需要の高まりで、ホテル需要が高水準を持続している。ホテル運営の上場13社(15ブランド)の2024年10-12月期の客室単価と稼働率は、インバウンド需要の高い都心や地方都市を中心に、前年同期を上回った。

4

  • TSRデータインサイト

2024年度の「後継者難」倒産 過去2番目の454件 代表者の健康リスクが鮮明、消滅型倒産が96.6%に 

2024年度の後継者不在が一因の「後継者難」倒産(負債1,000万円以上)は、過去2番目の454件(前年度比0.8%減)と高止まりした。

5

  • TSRデータインサイト

2025年「ゾンビ企業って言うな!」 ~ 調達金利の上昇は致命的、企業支援の「真の受益者」の見極めを ~

ゾンビ企業は「倒産村」のホットイシューです、現状と今後をどうみていますか。 先月、事業再生や倒産を手掛ける弁護士、会計士、コンサルタントが集まる勉強会でこんな質問を受けた。

TOPへ