• TSRデータインサイト

電通グループ 最終利益が3期ぶり黒字転換し最高益に

2020年12月期は1595億円の赤字だった

 (株)電通グループ(TSR企業コード:291096654、東京都港区、東証1部)の2021年12月期(連結、国際会計基準)の通期決算は、広告出稿の回復に加え、電通本社ビルなど不動産の売却益が利益を押し上げ、最終利益は1083億8900万円と2001年の上場以来、最高益を更新した。最終黒字は2018年同期以来、3期ぶり。

 2月14日に公表した2021年12月期(連結、国際会計基準)は、売上高にあたる収益は1兆855億9200万円(前期比15.6%増)と2期ぶりに1兆円台に回復した。営業利益2418億4100万円(前期1406億2500万円の赤字)、最終利益1083億8900万円(同1595億9600万円の赤字)ともに黒字転換し、上場以来、最高益を更新した。

マクド

‌最高益を更新した電通グループ(TSR撮影)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「マレリグループ」国内取引先調査 ~国内の取引先2,942社、影響懸念~

経営不振が続いたマレリグループの持株会社マレリホールディングス(株)(TSRコード:022746064、さいたま市北区)が6月11日(日本時間)、米国でチャプター11を申請した。東京商工リサーチ(TSR)の企業データベースからマレリグループの取引先数(重複除く)は国内2,942社あることがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

2025年1-5月の「病院・クリニック」の倒産 18件 前年上半期に並ぶ、ベッド数20床以上の病院が苦戦

コロナ禍を経て、病院やクリニックが苦境に立たされている。2025年1-5月に発生した病院・クリニックの倒産は18件で、すでに2024年上半期(1-6月)に並んだ。

3

  • TSRデータインサイト

「日産ショック」とマレリ、部品サプライチェーンの再編含み

マレリホールディングス(株)(TSRコード:022746064)と主要子会社は6月11日(日本時間)、チャプター11(連邦破産法第11条)を申請した。東京商工リサーチのデータベースによると、マレリグループの国内取引先は全国2,942社に及ぶ。

4

  • TSRデータインサイト

事前調整に明け暮れたマレリHDが再度破たん ~支援プレイヤーの場外乱闘の果て~

マレリHDを巡っては、準則型私的整理の一種である事業再生ADRでの再建を目指したが、海外金融機関の反対でとん挫し、前年の産業競争力強化法の改正で規定された民事再生の一部手続きを省略する簡易再生へ移行した。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度の業績見通しに大ブレーキ 「増収増益」見込みが16.6%に急減

トランプ関税、物価高、「価格転嫁」負担で、国内企業の業績見通しが大幅に悪化したことがわかった。2025年度に「増収増益」を見込む企業は16.6%にとどまり、前回調査(2024年6月)の23.3%から6.7ポイント下落した。

TOPへ