• TSRデータインサイト

マンダム コロナ禍で「ギャツビー」不振、42期ぶりの最終赤字へ

外出自粛の影響大きく

 男性用化粧品大手の(株)マンダム(TSR企業コード:570198780、東証1部)は2月1日、通期の業績予想を下方修正し、連結の最終利益が6億5000万円の赤字になりそうだと発表した。従来予想は8億5000万円の黒字だった。最終赤字となれば1980年3月期以来、42年ぶり。コロナ禍で外出自粛などが響いた。

 「ギャツビー」が、夏場の気温低下などで夏シーズン品の需要が伸び悩み、主力のスタイリング剤も回復が遅れた。2021年4-12月は、新型コロナの影響で国内外ともに減収だった。

 2022年3月期の連結業績予想は、売上高580億円(2021年3月期633億1000万円)、営業利益24億円の赤字(同7億9300万円の赤字)、最終利益6億5000万円の赤字(同8億6000万円の黒字)と売上、利益ともに下方修正した。

マンダム

‌昨夏、ヘアスタリング剤が苦戦したギャツビー(TSR撮影)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2025年 全国160万5,166社の“メインバンク“調査

全国160万5,166社の“メインバンク”は、三菱UFJ銀行(12万7,264社)が13年連続トップだった。2位は三井住友銀行(10万1,697社)、3位はみずほ銀行(8万840社)で、メガバンク3行が上位を占めた。

2

  • TSRデータインサイト

7月の「税金滞納」倒産16件 5カ月ぶり増加 物価高で苦悩する企業への納税支援が急務

2025年7月の「税金(社会保険料を含む)滞納」倒産は16件(前年同月比33.3%増)で、5カ月ぶりに前年同月を上回った。1-7月累計は95件(前年同期比14.4%減)と4年ぶりに前年同期を下回ったが、2016年以降の10年では2番目の高水準となった。

3

  • TSRデータインサイト

解体工事業の倒産が最多ペース ~ 進む小規模業者の淘汰、難しいコスト削減 ~

建て替えや再開発に欠かせない解体工事は、不動産市況のバロメーターのひとつだ。建設業界ではゼネコンの好調な業績が目立つが、解体工事業の倒産が過去最多ペースをたどっている。

4

  • TSRデータインサイト

「トランプ関税」、日本の「景気を後退」が8割超 自社への影響が「マイナス」は約3割に半減

8月7日、日米間で合意した新しい「相互関税」が発動された。東京商工リサーチは、発動直前の7月30日~8月6日に「トランプ関税」に関する第3回目の企業アンケートを実施した。

5

  • TSRデータインサイト

破産開始のサクライ、「ここ10年は債務超過だったのかもしれない」

7月30日に東京地裁より破産開始決定を受けた(株)サクライ(TSRコード:290060095、東京都、製菓材料販売)の実態バランスシートは、長年に渡って極めて厳しい状況だったことが東京商工リサーチ(TSR)の取材で判明した。

TOPへ